那覇市にある首里城で城の主要な建物の「正殿」などが全焼した火災で、火災が感知されたのは31日未明に警備員が巡回を終え、正殿のセキュリティー装置を作動させてから、およそ50分後だったことが首里城を管理する財団の話でわかりました。警察は正殿内の防犯カメラを解析するなどして、セキュリティー装置の作動後の詳しい状況を調べています。
31日、那覇市にある首里城で起きた火災では風にあおられるなどして城内の建物に次々と火が移り11時間にわたって燃え続け、火元と見られる「正殿」など城の主要な建物はすべて全焼しました。
首里城を管理する財団によりますと、31日は未明まで、正殿前の広場で業者がイベントの会場の設営をしたあと、警備員が巡回し、正殿内に異常がないことを確認したということです。
その後、警備員は正殿などのセキュリティー装置を作動させましたが、正殿北側にあるセンサーが異常を感知し、火災の発生がわかったのは装置の作動からおよそ50分後だったということです。
警察は1日、捜査員80人態勢で消防と合同で現場の検証を行い、警備関係者の立ち会いのもと、正殿の北側付近で当時の状況などを確認しました。
警察は正殿内に設置された防犯カメラも解析して、セキュリティー装置の作動後の詳しい状況や出火原因などを調べています。
2019-11-01 10:13:40Z
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