東京オリンピックで繰り広げられている連日の熱戦に，猛烈に感動している筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第693回は，Dinosaur Polo Clubの「Mini Motorways」を紹介する。本作は，拡大を続ける都市に1つずつ道路を作り，スムーズな交通網を構築するというシミュレーションゲームだ。思わず，オフィシャルショップでマスコットのキーホルダーまで購入してしまいました……。
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タイトルで気づいた人もいるかもしれないが，本作は本連載の第406回で紹介した「Mini Metro」のクルマ版といった感じのゲーム。地下鉄の路線ではなく道路を敷設し，快適で活気ある交通網を作り上げるのが目的だ。「Mini Metro」同様，世界の都市をモデルにしたマップが用意されており，今回はロサンゼルス，北京，東京，ダルエスサラーム，モスクワ，ミュンヘン，チューリッヒ，マニラ，リオデジャネイロ，ドバイ，メキシコシティの11都市が登場する。ちなみに，ダルエスサラームはタンザニア最大の都市だそうだ。へえー。
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基本的な遊び方は簡単で，「家」と「目的地」の間に道路を作ってつなげるだけ。建物はこの2種類しかないが，それぞれ色分けされているので，同じ色のもの同士をつなげる必要がある。家を出発した車はピンが立っている目的地に向かい，そこでピンを回収して家に戻るというのが一連の流れで，目的地のピンは時間と共に新しく追加される。道路がきちんとつながっていなかったり，途中で渋滞して車が到着できなかったりすると，ピンがどんどん増えてしまい，一定時間内に回収できなくなるとゲームオーバーだ。
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開始直後は家と目的地が1つずつしかないが，時間が経つとマップ上にランダムで新しい家や目的地が建ち始めるので，滞りなく車が行き来できるように，どんどん道路をつなげていこう。ただし，そのために必要な道路タイルの数には限りがあり，無駄づかいはできない。家や目的地が増えてくるとタイルが不足しがちになるので，いかに効率的に道路を設置していくかというパズル要素も面白みの1つだ。
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また，道路網が大きくなると悩まされるのが交通渋滞の問題だ。これを解決するために活用したいのが，信号やラウンドアバウト（信号機がない円形の交差点），高速道路や橋などのアップグレードパーツで，ゲーム内の時間で1週間が経過するごとに，ランダムで選ばれた2つのアップグレードのうちの1つと，追加の道路タイルが入手できる。これを使って，いつも混雑している交差点を止まらずに通過できるラウンドアバウトに置き換えたり，遠く離れた位置にある家と目的地を高速道路でつないだりして，快適な交通を目指すのだ。
しかし，この世界の住人は，こちらの苦労もそっちのけに好き勝手な場所に家や目的地を建てるので，最後は結局，ハチャメチャになってしまう。少しは都市計画というものを考えてほしいところだが，ルールがシンプルなぶんだけ中毒性が高く，つい時間を忘れてのめり込んでしまうゲームに仕上がっている。特別なルールで世界中のプレイヤーとスコアを競い合える，ウィークリーチャレンジやデイリーチャレンジも用意されているので，軽いパズルとシミュレーション要素を楽しみたい人はぜひどうぞ。そんな本作のPC版は，Steamにて1010円で発売中だ。オススメです。
■「Mini Motorways」公式サイト
https://dinopoloclub.com/からの記事と詳細 ( インディーズゲームの小部屋：Room＃693「Mini Motorways」 - 4Gamer.net )
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