宿泊プラン・調理家電…アイデア駆使し提案
アイドルやアニメのキャラクターなどを熱狂的に応援する「推し活」が、コロナ禍で変化している。ライブの中止や規模縮小が相次ぐ中でも、人気は続く。成長が見込まれる市場を取り込もうと、ホテルやレコード店などが新たな取り組みを始めた。 【写真】まるで「鬼滅」炭治郎が切った岩…全国からファン
コンサートの聖地とされる東京ドームを窓から望む部屋には、ライブ映像を流すプロジェクターを設置し、ペンライトが並ぶ。雰囲気を盛り上げるミラーボールも用意した。オプションとして応援するアイドルの色をイメージしたデコレーションケーキも提供する。
東京ドームホテル（東京都文京区）が７月下旬に始めた「推し活宿泊プラン」は好評で、緊急事態宣言解除後の１０月以降も延長した。入場者数の制限もあって、会場に行くのが難しいなかでも、室内で映像を見ながら友人と応援できる。
ホテルは、東京ドームでコンサートなど大規模イベントが開かれると、多くのファンが宿泊してにぎわっていた。感染拡大以降は、宿泊者数が減少し、新たなサービスに知恵を絞っている。担当者は「ドームを見ながらライブ気分を楽しんでほしい」と話す。
推し活に関連する市場はコンサートや映画の上映中止で一時停滞したものの、拡大が見込まれる。矢野経済研究所によると、コロナ禍前の２０１９年度に、アニメの市場規模は３０００億円、アイドルは２６１０億円だった。
調査会社のネオマーケティングは今年６月、全国の１３～４９歳の男女を対象に、調査を実施した。推し活に月平均でいくら使っているかを尋ねたところ、「５０００円未満」が３８・４％で最も多かったが、「１万～５万円未満」は１４・８％、「５万円以上」は６・８％だった。
関連商品の売れ行きにも変化がみられる。タワーレコードでは、かつてはうちわやキーホルダー、バッグといったライブ関連グッズが売れ筋だった。感染拡大以降は、ＣＤジャケットやＴシャツを入れて眺める収納グッズが売れており、陳列を増やした。
からの記事と詳細 ( 会えなくても「推し活」、ホテルの部屋でライブ映像鑑賞…ミラーボールで盛り上げ（読売新聞オンライン） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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