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Sunday, May 29, 2022

駅前の空き部屋、眠らせない TKP社長がたどりついた「三方よし」 - 朝日新聞デジタル

berseterulah.blogspot.com

 都会の駅ちかくを歩いていると、ビルに、赤を背景に白く「TKP」と描かれたロゴマークを見ることがあります。

 ロゴがあるビルは、全国に400カ所以上で、その中には貸会議室があります。

 株式会社ティーケーピー。

 貸会議室、研修施設、ホテル・宿泊施設などを運営しています。

 社名は、「トータル・クウカン(空間)・プロデュース」の頭文字……、と説明したいところですが、もともとのTKPの意味は、まったく違いました。

 そして、ロゴマークの赤い部分。その形にも意味合いがあります。ヒントは、フランスの画家ドラクロワが描いた絵、です。

 おそらく、みなさん、見たことがあります。

 この会社を2005年に創業した社長、河野貴輝さん、49歳。彼の半生をひもといていくと、疑問が氷解していきます。

     ◇

 大分市に生まれた。小学生のころ、エジソンの伝記を読んで影響された。発明のアイデアを書きこむ発明ノートをつくり、書きこんでいった。テレビのスピーカーが見ている人が動くとそっちに動く光センサーをつかったシステム。ガムの自動販売機などをつくった。

 中学時代は、アマチュア無線にこる。無線をつかった携帯電話っぽい受信機をつくった。高校生になる。理系を志した少年は、数学や化学が得意。そんな息子を見て、親は医学部への進学をすすめた。だが、河野少年は血を見たくない。

 理系から文系に転じた。受験科目に数学があった慶応大の商学部に入った。

 ビジネスの道に進むぞ!

 家庭教師をベースに、飲食店、結婚式場、ビラ配りなど、バイトざんまいで月に30万円ほど稼ぐ。稼いだカネは、ほぼすべてを株につぎこんだ。だが、大損していく。理論武装をしようと財務会計を勉強してみた。投資顧問会社の推し銘柄を試してみた。でも、こてんぱんに損した。

 社会人になってリベンジだ!…

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