【神戸４人死亡火災】「部屋が煙で真っ白に」 恐怖と混乱、逃げ出した住人が証言 - 産経ニュース

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火災が発生した集合住宅。室内が黒焦げになっていた＝２２日午前５時１０分、神戸市兵庫区（彦野公太朗撮影）

「部屋が煙で真っ白になっていた」。神戸市兵庫区で２２日に発生した火災で、現場から逃げ出した住人が当時の様子を語った。４人が死亡、ほかに４人も病院に搬送される惨事となった火災。未明の集合住宅で何が起きたのか。

２階の一室に住む男性（５３）は２２日未明、外で女性が叫ぶ声で目を覚ました。「何を言っているか分からないくらい混乱していたようだった」が、自室に煙が充満して真っ白になっているのに気付いた。

とにかく煙を吸わないように部屋から出て、外階段を使って逃げ出した。火元とみられる１階の部屋で、真っ赤な炎が上がっているのが窓ガラス越しに見え、ほどなく煙は黒く変わった。

男性や近隣住民らによると、集合住宅は３階建てで各階に約１０部屋。いずれも３～５畳ほどのワンルームタイプで、トイレとキッチンは各階共用といい、主に単身男性が入居していたとみられる。

犠牲となった人は１階に集中しており、２、３階の住人は外階段を使って避難したという。「こんな火事が起きて、ただただびっくりしている」と男性。貴重品や携帯も部屋で水浸しになったといい、「これから会社に行って泊まろうと思う」と話していた。

２階の別の部屋に住む男性（７７）は「おーい火事や火事や」という声で目が覚めた。回ってきた黒い煙から逃れ、スリッパのまま外階段で避難した。

３階に住む６０代男性は、部屋でゲームをして起きていたところ、突然、部屋の電気が点滅し出した。「あれっと思っているうちに、煙の臭いがした」といい、３階の別の住人とともに消火器を持って外付け階段をかけおりた。

外に出た後、別の住人は１階の玄関から集合住宅内に入り、１人を助け出してきたという。

火は約１時間後にほぼ消し止められたが、焼け跡から４人が遺体で見つかった。

神戸４人死亡火災

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