【栃木】昨春閉校した藤岡第二中に、老朽化が進む部屋小を市が移転させる方針を示していることを受け、反対する住民が17日夜、藤岡町部屋の部屋研修館で、反対集会を開いた。撤回を求める保護者の会を発足させるなどして反対運動を拡大させることを決めた。
部屋小移転を巡っては、市が昨年11月、藤岡第二中の利活用を検討する中で、老朽化が進み、関東・東北豪雨で浸水した部屋小を移転させる方針を内部で決定。地元への説明を始めたが、一部住民が4月に反対署名を提出していた。
反対集会には、部屋小に児童を通わせる保護者や住民ら約20人が出席した。これまでの経緯を確認し、参加者からは「市の地元への説明は唐突」「結論ありきで誘導しているようだ」「通学路や階段など子どもの安全が検討されていない」などの不満が続出した。
市は2040年度までに藤岡地域の4小学校を2校に削減する方針も打ち出しており「一体的に議論すべきだ。なぜ急ぐのか」との声も上がった。市は6月まで地元への説明を続ける予定で「対話の途中であり、結論は何も決めていない」としている。
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