【九州場所新番付】九重部屋トップ返り咲き、鳥取県１位なのは…／部屋別・出身地別データ - ニッカンスポーツ

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日本相撲協会は30日、大相撲九州場所（11月12日初日、福岡国際センター）の新番付を発表した。

日本相撲協会が発表した、部屋別・出身地別の集計表によれば秋場所の力士総数は、全44部屋に秋場所から13人減って606人が所属する。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

先場所26人でトップだった高砂部屋だが、2人の引退で3番手に後退。代わって九重部屋が26人で2場所ぶりにトップの座に就いた。25人の佐渡ケ嶽部屋が2位、前述の高砂部屋が3位で続く。

木瀬部屋と玉ノ井部屋が22人で4位、伊勢ケ浜部屋が21人の6位で、追手風部屋が20人で7位。ここまでが20人超えの部屋だ。

さらに19人で境川、出羽海、高田川、二所ノ関の4部屋が続く。さらに1差の18人で式秀、八角、宮城野の3部屋。15番目が17人の時津風部屋で、さらに1差の16人で春日野、立浪の2部屋が後を追う。

この中で、追手風部屋は関取が1人増えて7人（幕内4人、十両3人）おり、関取輩出率は35％の高さ。実に所属力士の3人に1人以上は関取で、力士15人以上の部屋の中で関取輩出率は断トツのナンバーワン。木瀬部屋（力士22人中6人が関取）も27％、伊勢ケ浜部屋（力士21人中5人が関取）も24％と高い。参考までに力士数15人以下の部屋でみると、力士数10人の所帯ながら3人が関取の常盤山部屋は30％と高い。

ちなみに錦戸部屋は、力士が十両の水戸龍と序ノ口の2人だけ。片男波部屋も力士4人中、玉鷲と玉正鳳が関取で、ともに“関取輩出率50％”だ。

関取輩出数では、7人を擁する前述の追手風部屋がトップで、6人の木瀬部屋（幕内と十両各3人）、5人の伊勢ケ浜部屋（幕内5人）が続く。これに続く関取3人は、九重部屋（十両3人）、佐渡ケ嶽部屋（幕内2人、十両1人）、境川部屋（幕内3人）高田川部屋（幕内2人、十両1人）、二所ノ関部屋（幕内1人、十両2人）宮城野部屋（幕内1人、十両2人）立浪部屋（幕内2人、十両1人）、常盤山部屋（幕内2人、十両1人）がある。なお関取不在の部屋は12部屋。

力士数の最少は、前述の錦戸部屋の2人で水戸龍が奮闘している。新興の安治川部屋と玉鷲擁する片男波部屋は4人。なお、力士数1ケタは13部屋となっている。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は、47都道府県で唯一の50人超えとなっている東京都が52人でトップ。以下＜2＞三役に大栄翔、阿炎、北勝富士の出身者が名を連ねる埼玉県35人＜3＞名古屋場所開催の愛知県30人＜4＞大関貴景勝も出身地の兵庫県29人＜5＞春場所開催の大阪府と関脇琴ノ若が出身の千葉県の各27人＜7＞奇跡の返り入幕を果たした川崎市出身の友風を生んだ神奈川県26人＜8＞九州場所開催地の福岡県と正代を生んだ熊本県の各21人。ここまでが20人超えとなっている。

以下は、現役関取輩出数が10人と出身地別最多で、横綱照ノ富士や現役2大関らを輩出するモンゴルと、鹿児島県が19人。モンゴルは現役力士数が19人だから、半分以上が関取という輩出率の高さも誇る。関取数でも、7人で2位の東京都を引き離している。

以下は静岡県の18人、幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が17人、若元春が出身地の福島県が15人、横綱稀勢の里を輩出した茨城県と岐阜県が14人で続く。北海道同様、やはり多くの名力士が誕生し、関取輩出を続けている相撲どころの青森県は、2ケタ10人をキープして19位タイ。それでも、関取は3人おり“相撲どころ”の看板は健在だ。なお47都道府県の最少は1人の鳥取県。滋賀県と佐賀県が2人となっている。

国別ではモンゴルの19人がダントツでウクライナが2人。中国、ロシア、ブルガリア、カザフスタン、フィリピンが各1人となっている。そのうちブルガリア（碧山）、カザフスタン（金峰山）、ロシア（狼雅）は、その1人がいずれも関取で“関取輩出率100％”。国を背負いながら孤軍奮闘している。

なお単純計算ではあるが、都道府県別で関取輩出率20％以上は、伯桜鵬の鳥取県が100％でトップ。＜2＞は青森県と石川県が30％で並び＜4＞茨城県21・4％＜5＞鹿児島県21％となっている。

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