神戸市は、新型コロナウイルス感染拡大で収入が減った中小飲食店が郊外の住宅団地で食事を移動販売するための支援に乗り出す。新規で始める事業者には市がキッチンカー利用料を負担するほか、市有地を販売場所として無料で貸し出す。
市が販売場所として提供する秋葉台中公園=神戸市提供
移動販売場所を仲介する「モビマル」を手掛ける日本移動販売協会（大阪市）と連携し、5月7日から20日まで実証実験する。モビマルに登録する既存の21事業者のほか、新たに神戸市内の6事業者が出店する見込み。近隣にスーパーなどが少ない郊外団地住人の食卓支援にもつなげる。
まず西区のニュータウン、秋葉台団地と北区の東有野台団地で各3台ずつ出店する。和食やカレー、ラーメンなど27店が期間中に交代しながら食事を提供。市は1食あたり100円を飲食店に助成する。食材など経費に充ててもらい、購入者が安く買えるようにする。
出店希望者はモビマルで受け付ける。他の団地でも出店を要望する場合、市が窓口になる。販売状況などを見て、実験後も継続するか検討する。
秋葉台団地の高齢化率は42%、東有野台団地は5割と高い。最寄りのコンビニエンスストアまでは距離があるため、利便性向上につなげる。店舗は1時間ごとの清掃を徹底し、アルコールスプレー設置を義務付ける。
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April 30, 2020 at 05:10PM
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新型コロナ:キッチンカー無償貸与 神戸市、中小飲食を支援 - 日本経済新聞
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