栃木県内の旅館で今年の正月、同じ団体からの宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、被害に遭った８軒の旅館は１６日、予約の連絡をした男性２人と、予約した団体の女性経営者の計３人を相手取り、約２７８万円の損害賠償を求め、今月中に宇都宮地裁に訴訟を起こすと発表した。
旅館側は那須塩原市内で記者会見を開き、経緯を説明した。今年１月２日と３日、那須塩原市、日光市、那須町の旅館計８軒に同じ団体からそれぞれ８～１０人の宿泊予約があった。旅館側は事前に電話や郵便で予約内容の確認を試みたが、連絡がつかず、団体は当日現れなかった。予約はいずれも高額な部屋で損害額は計２５０万円に上り、弁護士費用を加えた金額を求めることにした。
旅館側はキャンセル料の請求を試みたが、予約した男性２人とはいまだに連絡がつかない。女性経営者は旅館側に謝罪した上、支払いの意向を示したが、支払期間などについて折り合いがつかなかったという。
那須塩原市の「湯守田中屋」の田中佑治専務は「宿泊業界では無断キャンセルは日常的にあるが、訴訟の負担を考えると泣き寝入りするケースがほとんど。業界の思いも背負い、今回のような悪質な無断キャンセルを断ち切る契機としたい」と話した。
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June 17, 2020 at 12:52PM
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正月に高額な部屋予約、旅館８軒で同じ団体が無断キャンセル - 読売新聞
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