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Friday, July 10, 2020

玄関で待ち伏せし、必死で部屋に入りたがる野良猫 それには理由があった(sippo) - Yahoo!ニュース

 待合室で診察を待つ間、一恵さんは何度もキャリーバッグをのぞきこみ、中にいる猫に話しかける。 「せっかくうちを選んでくれたのに、ごめんね……」

ある晩、野良猫が

 6月のある晩のことだった。仕事のあと、友人と家の近所で食事を終えた一恵さんは、友人を連れて一人暮らしのアパートに帰宅した。すると、ドアの前に猫が座っていた。  この町には、飼い主のいない猫が多く暮らしていた。その中の1匹に違いない。  一恵さんは動物は大好きだったが、これまで動物を飼った経験はなく、野良猫は苦手だった。  理由は、かわいいと思って手を差し伸べても、きっと懐いてはくれないから。野良猫を家猫にするのは不可能、そう思っていた。家で飼えないのに、かわいそうだからと無責任に餌を与えるわけにはいかない。それに餌など与えてしまったら最後、その猫の行動が気になって頭から離れなくなるのは目に見えている。  「永遠の片思い」に振り回されるのは、ごめんだ。だから気になる猫を見かけても無視することにしていた。住んでいるアパートは、ペット飼育禁止でもあった。  今、目の前にいるのは、茶色の毛に黒いしまの入ったキジトラ柄で、子猫ではないが顔つきはどこかあどけない。雌猫のようだった。

猫が部屋の中に

「きゃー、かわいいね」。一緒にいた友人は声を上げたが、一恵さんは見て見ぬふりでドアを開け、部屋に入ろうとした。  そのとき、猫はドアの隙間から部屋の中に向かって疾走した。  一恵さんは唖然とした。友人は大喜びで、2人でお酒のつまみにしようと買ってきたかにかまぼこの封を開け、与えた。  猫はあっというまに食べ終わると、顔をあげて2人の顔をじっと見る。  結局、猫はかにかまぼこ1パックを平らげた。満足そうに顔を洗うとベッドに飛び乗り、丸くなった。今まさに眠りに入ろうとするその無防備な様子を見て、一恵さんは胸にじんわりと温かいものがわくのを感じた。  だが、飼えない猫を泊まらせるわけにはいかない。心を鬼にし、友人と一緒にその晩は外に追い出した。

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July 11, 2020 at 07:54AM
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