「片付けなさい」と何度言っても子どもたちは部屋を散らかし、物が増えていくばかり…。メーカー勤務の傍ら“片付けパパ“として多くの悩める人にアドバイスをしている大村信夫さんも、実は片付けない子どもたちに悩なされていた一人。 そんな大村さんは子どもたちに「部屋を片付ける習慣」を身に着けさせるために実行したのは、なんと「家のリフォーム」という思い切った投資だったという。 本稿では、大村さんの新著『片付けパパの最強メソッド』より、家族の片付けを習慣化するためにどんなことをしたのかについて触れた一節を紹介する。 ※本稿は大村信夫著『片付けパパの最強メソッド ドラッカーから読み解く片付けの本質』(インプレス刊)より一部抜粋・編集したものです。
親の言うことを聞かない子どもたちが、聞く耳を持つ相手
我が家の片付け事情について、具体的にお話をしたいと思います。 私には3人の子どもがいますが、「片付けをしなさい」と言っても、なかなか親の言うことを聞かないんですよ(笑)。でも不思議なことに、先生や親戚のおじさん・おばさんなど、第三者の大人の言うことは聞くのです。 なのでこのことを逆手に取り、子どもに片付けの習慣づけをするために、「片付け先生に部屋の写真を送る」ということをやりました。 片付け先生というのは、整理収納アドバイザーの内藤理恵子さんです。彼女は子どもたちの心理もよくわかっていました。 そして、「わたしは片付け先生だから、毎週水曜日と日曜日の夜に部屋の写真を送ってね」と言ったのです。それを実際にやって3ヵ月ぐらい続くと、子どもたちもできるようになっていきました。 そもそも親の言うことをちゃんと聞く子は、ちゃんと片付けができると思います。親が「片付けなさい」と言っても聞かないから、片付けられない・片付かないのです。そういう場合は、第三者の温かい目を通して見守ってもらうと、子どもの片付け習慣も定着していくのではと思います。
「片付けのためのリフォーム」に投じた資金は…?
我が家では、子どもたちのために「片付けしやすい子ども部屋」にリフォームも行いました。これは2018年5月のことです。リフォームで子ども部屋をもう1部屋増やし、子どもたちには「自分の城だ」という感覚を持ってもらったのです。 うちは3LDKのマンションに住んでいまして、もともとはリビングの隣にある7帖の子ども部屋を、娘たち二人が共用で使っていました。 しかし、そうすると部屋が散らかっても責任のなすりつけ合いになってしまって、なかなか片付けができなかったのです。末っ子も小学生になり、子ども部屋が足りないというタイミングでもありました。 当初は子ども1人に1部屋と考えて、4LDKに引っ越すことも考えたのですが、4LDKのマンションに住み替えるとなると高級外車が数台買えるくらいの費用がかかってしまう……。 諦めようとしたところで、マンションの部屋を分割するリフォームができることを知りまして、軽自動車1台分くらいの金額でリフォーム工事をすることに決めました。数千万円の引っ越しに比べれば、コストパフォーマンスにもかなっていると判断したのです。 その結果、娘たちもそれぞれ自分だけの部屋を持ったこと、二人で共有していたときよりもこまめに片付けるなど、部屋を丁寧に扱うようになりました。そして、自分で収納場所を考えてラベリングをするなど、自分の部屋なのだという責任感が芽生えたのです。 それまでは「片付けなさい!」と言われてもなかなか片付けることができませんでしたが、小さい子どもでもちゃんと自分のテリトリーを作ることで、自発的に片付けをやっていけるようになることを感じました。 リフォーム代はかかりましたが、一生涯必要となるスキルを身につけてもらうためだと思えば、教育としての投資だと思えた事例でした。
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August 20, 2020 at 09:52AM
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子どもが部屋を片付けない…悩んだ末に自宅をリフォームした「パパの責任感」(PHP Online 衆知) - Yahoo!ニュース
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