掃除のモチベーションが上がらない
掃除の必要性は分かっていてもどうしてもやる気が出ない……。雑巾と木桶と箒だけでやれと言われているわけでもなく、掃除機もフローリングワイパーも洗剤も家にあるのになぜ掃除できないかといえば、ひとえに「モチベーションが上がらないから」という理由だという人は案外少なくないのではないかと思います。
そんな気持ちの問題派の方におすすめなのが「お掃除シート1パック使い切り掃除術」。消費税込110円というお手頃価格でも買える掃除用ウエットシート(もう一手間かけられるならたくさん入っているドライシートでも可)を一気呵成に1パック使い切ることをゴールにすれば、確かな結果と達成感が得られること請け合いです。
今回は特に暮れに「やらなきゃ」というプレッシャーを感じがち、かつ、面倒臭さ度合いの高いキッチン掃除での使い方をご説明します。
一気に1パック使い切ってみよう
<用意するもの>
・掃除用ウエットシート
※材質はポリエステル、レーヨン、アクリル、ポリプロピレンなど水に溶けないものがおすすめ
※成分はエタノール、セスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水など脂溶性のもの、弱アルカリ性のものがおすすめ
※できればキッチン掃除用と謳われているもの
※10〜50枚入り100〜500円台と市販品の価格、枚数には幅がある
※「クエン酸入り」はキッチン油汚れ掃除には効果がないので注意する
※掃除使用後はすみやかに捨てられると気楽
※もし一手間かけられるならば
・掃除用ドライシート
・食器用中性洗剤
もあり
<具体的な使い方>
キッチン各所の掃除方法は以下の通りです。
レンジフード)シートを四つ折りにして心持ち洗剤分を一か所にまとめるようにしながら、垂直面は汚れが垂れるので下方→上方の順に拭いていく。ある程度シートが汚れたところで、縁の油だまりのような厄介な部分を拭くようにするとシートを無駄なく使える
コンロ周り)コンロ周辺の壁面も下方→上方の順に拭くと良い。壁面を拭いて、ある程度汚れたシートは、まとめてコンロ天板の掃除に転用すると無駄なく使える
天板(トッププレート)五徳を外し(これはシンク等で別洗いする)、シートで奥→手前の順に拭いていく。焦げやこびりつき汚れは後回しにし、まずは全体の汚れをざっと拭いてしまうのがシートを上手に活用するポイント
点火つまみ(操作部)シート対角線に引っ張り、やや伸ばすようにして細部の汚れをさらい拭うようにする。操作部はシートを5分間ほど載せておき汚れを緩めたのち、力を入れないようにして拭く
グリル(魚焼きグリル)グリル扉、グリル皿受け、焼き網などは引き出しておく(別途これもシンク等で食器用中性洗剤を使い洗う)。グリル内部は掃除用ウエットシートを汚れのひどい面に軽く貼り付け、5分ほど置いた後に拭くと汚れが落ちやすい
炊飯器、電子レンジ等外周)シートで拭く。汚れがひどい場合はシートを広げて5分ほど置いたのちに拭くと汚れが落ちやすくなる
冷蔵庫ドア、ハンドル部)シートで拭く
食器棚、吊り戸棚等の面)シートで拭く
食器棚等の引き出し内部)シートで拭く
壁、床、天井)シートで拭く
1パック使い切ったら「掃除を終わりにする」
このタイプのシートの利点は油(煙)汚れの付着しやすいキッチンのほぼあらゆるところの掃除に利用可能なところです。また雑巾のようにいちいち「洗う、濯ぐ」という手間を必要としない点も、掃除にかける心理的ハードルや労力を小さいものにします。
ウエットシートというもので掃除をしてみると気づくのですが、コンロのトッププレートなど、汚れがひどいからといって、派手に洗剤を使用してしまう掃除のやり方よりも後始末が圧倒的にラクなのです。これまで良かれと多量の洗剤でドロドロ、グチャグチャにしてしまい、ウンザリしていた方は目から鱗の使用感かも知れません。
この掃除法は、上記に挙げた全ての箇所を1パックで済ませなさい、という意味ではなく、各々が気になる、掃除をしたい箇所に照準を当てて、掃除に取り組み、とりあえず1パック使い切ったらそこで止めるという掃除法になります。
掃除の「ゴール」をシート1パックを使い切ったタイミングに設定するわけです。
そもそも掃除業者ではない私たちが自宅のキッチン掃除をどんなに完璧に行っても、一度そこで料理をすれば元の木阿弥になってしまうのが現実です。そのことの徒労感から掃除を行う気力が潰えている側面があります。
ですから見た目のキレイさだけにゴール基準を置くのは得策ではありません。とはいえ掃除をする前よりだいぶマシになったということには意義があります。
ウエットシートを一気に使い切ることには、「次回の掃除のために保管している間に洗剤成分が乾いてしまって使えなくなってしまった」という事故を予防する効果もあります。
使い捨てに罪悪感がある方には
そうは言っても長年の価値観、道徳観、環境への配慮などにより、一度だけの掃除でシートを「使い捨て」ることに心情的な抵抗感がある方には、より安価で枚数の多いことの多い100円ショップの「ドライシート」を雑巾のように使用しての掃除方法もあります。
洗い桶などに食器用洗剤の薄め液を作り、そこに10枚程度のドライシートを一度に漬け込んで軽く絞ったもので、前述したような掃除を行います。ポリエステル、レーヨン、アクリル、ポリプロピレンなど水に溶けない素材なので、汚れたら都度洗って濯げば、1枚あたり5〜6回程度は使え経済的です。
【この記事は、Yahoo!ニュース個人編集部とオーサーが内容に関して共同で企画し、オーサーが執筆したものです】
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