2021/06/30 06:28 ウェザーニュース
そこで、しっかり乾かすポイントや早く乾かす裏ワザなどを、NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に伺いました。
乾かすためには、
▼できるだけ水分を減らす
▼風通しを良くする
▼湿度を下げる
の3つを心がけるようにしましょう。
干し方の基本は、
▼シワを伸ばして干す
▼ハンガーと服の肩口を合わせる
▼なるべく間隔を開ける
ことになります」(鈴木代表)
では、早く乾かすにはどうしたらいいのでしょうか。世の中でいろいろ工夫されている方法の中から「裏ワザ」と呼べそうなものを5つ、鈴木代表に教えてもらいました。
(1)脱水のときに乾いたタオルを入れる
脱水が始まる前に洗濯機を止め、乾いたタオルを入れてください。それから脱水すると乾いたタオルが水分を吸った分、ほかの洗濯物の水分が少なくなって乾きやすくなるのです。
ただし黒いズボンなどホコリが目立ちやすい服は注意が必要です。そうした場合は、洗濯ネットに入れて洗いましょう。
(2)干す位置を工夫する
部屋の湿度は、低いところに集まる性質があります。そのため洗濯物を部屋干しするときは、天井近くの高いところに干したほうが早く乾きます。壁際に干すと空気の流れが起こりにくいので、部屋の真ん中に干すことも大切です。
(3)洗濯物の上下に新聞紙を置く
洗濯物の上下に新聞紙を置くと、除湿器の役割を果たしてくれます。洗濯物を干した部屋の床には、古新聞を敷き詰めましょう。湿度が溜まりやすい下だけでもいいのですが、ピンチハンガーで吊るすときは上にも新聞紙を挟み込むと除湿効果が増します。
新聞紙の除湿効果は大きいので、ぜひ試してみてください。
(4)洗濯物を裏返して干す
布の厚い服などは、裏返して干しましょう。縫い目やポケットなどに風が当たり、早く乾かすことができます。裏返しておくと洗うときは表面の生地が擦れないので傷みにくく、外に干すときも日に当たるのが裏側なので色あせ防止になります。
洗濯前に一つひとつ裏返すのは手間なので、脱いだときに裏返したまま洗濯機に入れておくといいでしょう。
(5)アーチ干しが理想的
アーチ干しというのは長いものを両端に、短いものを真ん中に吊るす干し方です。こうすると洗濯物を横から見たとき、アーチのように真ん中がくぼんで見えます。アーチ干しにすると洗濯物の中で上昇気流が発生し、空気が動いて洗濯物が早く乾くのです。
「いちばん簡単なのは、風を当てることです。吊るした洗濯物は下部が乾きにくいので、下半分に向けて扇風機やサーキュレーターの風を当てましょう。首振り機能を使うと、さらに効果的です。
また、空気中の水分をとってくれる除湿機を使えば、洗濯物の乾きが格段に早くなります。エアコンがある部屋に干すなら、除湿機能を使うと良いでしょう。
その他には、最近増えているコインランドリーを使用する手もあります。洗濯物を家で洗い、コインランドリーの乾燥機だけを使用する方はたくさんいます。洗ってすぐに利用すると30~40分程度かかりますが、家である程度乾かしてから使用すれば7〜8分くらい、100円で済みます。仕上がりもふんわり、しわも伸びるので便利です」(鈴木代表)
うっとうしい梅雨の期間の部屋干しは、こうした方法でストレスを減らしたいですね。
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