中盤は渋い展開から一気に激しい戦いに
さて、対局に戻ろう。角換わり相腰掛け銀の、定跡最前線の形になった。まずは豊島2冠が研究手を見せる。58手目△8五歩と継ぎ歩を入れてから△2二金と手を戻した。これで前例を離れ未知の局面に。 その後、65手目▲8四角と打った手が一つのポイント。この角は敵玉から遠く、意味は敵攻撃陣の牽制(けんせい)で、完全に受けの手だ。さらにその直後、67手目▲6六桂も攻めの銀を後退させる受けに重心を置いた手。持ち駒をどんどん投入して、相手の攻めの手段を奪う指し方だ。 この辺り、どのような展開を志向するかは大局観が一番問われるところであり、藤井2冠がどのような判断、読みのもとに受け重心の展開を選んだのかが非常に気になる。一方、豊島2冠は相手が持ち駒を使ったことに満足して無理をしない。70手目△3一玉、74手目△5二金と玉を安定させながら間合いを計る。渋い展開になり、長い中盤も予測されたが、77手▲9五歩を境に、局面は予想外に激しくなった。以下△6五歩▲7四桂△8五桂と、豊島2冠が一気に牙をむいて攻めかかったからだ。
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