自然に囲まれた集落・雛見沢村を舞台に、少年少女たちの繰り返される惨劇を描いた同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』。
07th Expansionが手掛ける原作ゲームの大ヒットを期にアニメ化や漫画化を果し、今なおゲーム界で語り継がれている伝説的なタイトルです。
そんな『ひぐらしのなく頃に』の完全新作アニメが現在放送中!『業』から続く『卒』はいよいよクライマックスへ突入しました。
今回は、新作アニメより川口敬一郎監督にインタビューを実施! 前半では放送済みの各チャプターを振り返りやクライマックスの見どころを伺いました。
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プロットを読んで即決した参加までの経緯
――ついに『卒』はクライマックスを迎えます。今の心境はいかがですか?
川口敬一郎監督(以下、川口):『業』から継続して制作を進めてきましたが、ようやくクライマックスに来たなという気持ちです。まだまだ最終話の制作中ではありますが、やっと大手を振るって色々な人にお話が出来る段階になったと思います。
――やはり周囲の反響は大きいのでしょうか?
川口:そうですね。周りの『ひぐらし』好きの人たちが「次も楽しみです」といった感想をよく伝えてくれます。
――具体的にどんな反応がありましたか?
川口:やはり続きが気になるといった声が多いです。ほかにもSNSの反応も見ていますが、1週1週に分けてお話を楽しんでいる視聴者の反応は僕にとって新鮮に感じます。
自分としては何も言えない時期が長かったため、やっと話せるようになった今、どこをどうお話していいのかわからなくなってしまいました(笑)。
――(笑)。まさに続きが気になる展開の連続で、『業』に続きSNSでは考察が盛り上がっています。
川口:そうですね。『卒』に関してはすでに秘密が解き明かされている部分が多いのですが、『業』が放送されていた時は感想を見ていてすごく楽しかったです。(掲載時点では)沙都子がどうなるのかまだわかっていないので、ちゃんと落ち着くのか気になっている方が多いみたいですね。
――制作準備はだいぶ前から進んでいたと伺いましたが、監督はどれほど前から参加されたのでしょうか?
川口:ロケハンに行ったのが3年ほど前だったと思うので、そのくらいの時期だったはずです。最初はパッショーネの社長に呼ばれて、『ひぐらし』の新作を作るという話を伺いました。
その時点では、リメイクなのか続編なのか聞いていなかったのですが、いただいたプロットがとても面白く、これを自分の手で視聴者の皆さんの元に届けたいと思い、その日の夜に引き受けますと連絡しました。
すると今度は、追加で山のように資料が送られてきましたが(笑)。
――ちなみに、監督を引き受ける前までは『ひぐらし』に対してどんな印象を持っていましたか?
川口:もともと旧作をひとりのアニメファンとして楽しんでいました。すでに、アニメ業界で働いていたので、それほどゲームをプレイする事は、出来ていなかったのですが、今回はプロットを見て絶対にやりたい作品だと感じたので猛勉強しました。
――情報量が多い作品ですものね。
川口:以前、スケジュールが合わずにお断りしましたが、『うみねこのなく頃に』の絵コンテのお仕事のお話をいただいたことがありました。その時に資料を提示していただいたのですが、膨大な量のシナリオを見て「この作品は大変だ」と印象的に残っています。
――『卒』の内容もすでに最初のプロットに記されていたのでしょうか?
川口:いえ、当初は『業』と『卒』に分かれておらず、お話の軸は固まっていたものの、全何話構成かも決まっていませんでした。まだシリーズ構成をハヤシ(ナオキ)さんが担当することも決まっていない段階でしたから。
からの記事と詳細 ( 「SSR鉄平」が果たした沙都子というキャラクターの掘り下げ──アニメ『ひぐらしのなく頃に 卒』川口敬一郎監督が自信をのぞかせる原作と旧作の終着点【インタビュー 前半】 - アニメイトタイムズ )
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