先日,10年前に買ったゲームをついにクリアした筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第705回は,Acid Nerveが開発した「Death's Door」を紹介する。本作は,死者の魂を刈り取るカラスとなって,何者かに盗まれてしまったソウルを取り戻すというアクションアドベンチャーだ。こんなペースで積みゲーを消化していたら,全部遊び終わるまであと何年かかることやら……。
本作の主人公は,死者のソウルを刈り取る“リーパー”として,リーパー協会というお役所的な組織で働く一羽のカラス。最近では死者の数も減り,単調な日々を送っていたカラスだが,あるとき担当していたソウルを何者かに横取りされてしまったから,さあ大変。ソウルを取り戻すまで,カラスは不死身ではなくなり,歳を取っていずれは自分も死を迎えてしまうのだ。
奪われたソウルを取り戻すためには,リーパー協会の扉から通じる世界に潜んでいる,生命の理を外れた3体の怪物を倒し,その巨大なソウルを集めて「死神の扉」(Death's Door)を開かなくてはならない。ということで,プレイヤーは主人公のカラスとなって,たった一人(というか一羽)で危険がいっぱいの世界を冒険することになる。
本作は剣やダガーなどの近接武器と,弓矢や魔法といった遠隔武器を使ったバトルに,探索中のちょっとした謎解き要素をミックスした,斜め見下ろし型のアクションアドベンチャー。武器や魔法はゲームを進めることで新しいものが手に入り,拠点となるリーパー協会の本部では敵を倒すなどして入手した「ソウル・エナジー」を使って,能力を強化できる。
武器を使った攻撃は,通常攻撃とチャージアタックの2種類あり,防御ができない代わりにローリングで敵の攻撃を回避する。体力の回復は,フィールドで見つけた種をあちこちにある鉢に植え,生えてきた植物の実を取ることで行う仕組みだ。バトルの難度はそれほど高くないが,探索中に体力を回復する手段はほかにないため,ボス戦では何度もやり直して,ノーダメージで勝てるくらいにパターンを見極める必要があるだろう。
また,フィールドのいろいろな場所にアイテムや小部屋などが隠されているのが特徴で,これを見つけ出すのも楽しみの1つ。隠された祠を見つけると,体力や魔力の上限が上がるほか,「キラキラしたもの」という,いかにもカラスが好きそうなものを集める収集要素があるので,隅々まで調べてみよう。
ストーリーを進めると,リーパー協会の背景や死神の扉に隠された謎が明かされていき,最後には意外な展開が待っている。シンプルながらも美しいグラフィックスと,しっとりした音楽も魅力で,全体的に完成度の高いゲームに仕上がっている。「ゼルダの伝説」などのアクションアドベンチャーが好きな人は,ぜひプレイしてみてほしい。そんな本作はSteamにて,2050円で発売中だ。
■「Death's Door」公式サイト
https://playdeathsdoor.com/Copyright 2021 Acid Nerve. All Rights Reserved.
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