運転免許の更新に行って,またしてもぼさぼさ頭で写真を撮られてげんなりしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第710回は,Exbleativeが開発した「Exo One」を紹介する。本作は,地球外の技術で作られた宇宙船で,さまざまな惑星を駆け巡るフライトアドベンチャーゲームだ。ま,まあ,普段はずっと帽子をかぶってるから,髪型なんてどうでもいいよね……(負け惜しみ)。
ゲームのタイトルにもなっている“Exo One”(エクソ・ワン)とは,本作でプレイヤーが操縦する宇宙船のこと。人類が木星の有人探査ミッションに失敗して,大勢の犠牲者を出したその日,異星人から宇宙船の設計図と思われる信号を受信し,それを基に作られたのがエクソ・ワンだ。ストーリーは非常に断片的でよく分からないが,木星探査ミッションの唯一の生き残りである主人公が,この宇宙船でさまざまな惑星を探検し,最終的に時空を超えて仲間達を救い出す……というのが,大まかな流れになっているようだ。
エクソ・ワンには,重力を操作する「グラビティ・ドライブ」という推進機関が搭載されており,いわゆるエンジンやコクピットのようなものは存在しない。見た目は完全な球形で,どうやって操縦しているのか,そもそも人が乗れるのかすら不明だが,地球の常識で考えてはいけない。
球形の機体は地面をコロコロと転がったり,ジャンプで飛び上がったりでき,坂道で自分にかかる重力を上げることでスピードアップ可能。その状態で勢いよく斜面から飛び出してグライドモードに移行すると,機体がおはじきのような形に変形し,空を滑るように飛行できる。この2つの形態を駆使して,地平線のはるか彼方で虚空に向かって一筋の青い光を放っている「転送モノリス」を目指すというのがゲームの目的だ。
滑空中は機体内部の赤い光(飛行エネルギー?)が減少していき,エネルギーが切れると球形に戻ってしまう。飛行エネルギーは滑空中に重力を操作して急降下したり,地面に着地したりすることで回復する。本作の醍醐味はこの独特の操作感覚にあり,重力を操作して機体を十分に加速させ,一気に飛び上がって猛スピードで空を飛び回る爽快感はかなりのものだ。
また,変化に富んだ各ステージの惑星も見どころの1つで,砂漠の星や溶岩の星,一面の雲に覆われた星など,美しくも非現実的な景色はプレイヤーを飽きさせない。各惑星にある未知のエネルギー源に触れると宇宙船の性能が向上し,より長時間の滑空が可能となるので,見つけたら忘れずに手に入れよう。
本作は一応日本語化されているものの,一部の文字が表示されない不具合があり,テキストがところどころ歯抜けになっているのが残念なところ。とは言え,上述のとおりストーリーは元からよく分からないので,それほど気にしなくてもいいだろう。Steamでは,本作のデモ版「Exo One: Prologue」が無料で公開されているほか,製品版が1730円で発売中なので,未知の宇宙を冒険したい人はぜひどうぞ。
■「Exo One」公式サイト
http://exo-one-game.com/からの記事と詳細 ( インディーズゲームの小部屋:Room#710「Exo One」 - 4Gamer.net )
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