将来は、日本を代表する、あの長寿トーク番組に登場するかも？　日本ハムのドラフト5位畔柳（くろやなぎ）亨丞投手（18＝中京大中京）が11日、同じ「クロヤナギ」姓の超有名人、黒柳徹子（88）が司会を務める「徹子の部屋」（テレビ朝日系）への出演を目標に掲げた。この日、新人合同自主トレ第1クールが終了。過去、同番組に出演した大谷やイチローのような一流選手を目指す。

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期待の剛腕が、プロの世界で頂点を目指す。日本ハムの高卒新人、152キロ右腕の畔柳が、同じ「クロヤナギ」姓の大物タレント黒柳徹子が司会を務めるトーク番組「徹子の部屋」出演を、将来の目標に据えた。76年に始まり、放送回数1万1000回以上を誇る日本を代表する長寿番組で、過去の球界出演者には、大谷、イチローら、そうそうたる名前が並ぶ。「プロ野球の中でもトップレベルの選手にならないと（出演は）難しいと思う。そういった選手になれるよう、頑張っていきたい」。一流への道標が、定まった。

愛知県豊田市出身。高校野球の強豪、愛知・中京大中京では、昨年のセンバツで見せた2度の完封勝利が記憶に新しい。中学、高校時代には「徹子」と呼ばれ、イジられることもあったそうで「すごく偉大な方。クロヤナギのクロの字は違いますが、自分も名前をとどろかせたい」と、夢だったプロの世界で羽ばたく未来図を描いた。

年末年始は大みそかを除き、体作りに専念した。陸上経験者の父と一緒に、実家近くの矢作川の砂地を走って足腰を鍛えた。「海よりも砂が重いので、下半身に効きます」。中学時代から慣れ親しんだコースで汗を流し、万全の状態でプロ入り。そのかいあって、この日、ケガなく新人合同自主トレの第1クールを終え「体力的には大丈夫」と、ほほ笑んだ。

今年の高卒新人は、育成を含め8人。投手はドラフト1位達孝太（18＝天理）ら5人もいる。9日には、視察した新庄監督から「期待しているよ」と激励を受け「自分の持ち味であるストレートで攻めていく投球を、見てもらえたら。同級生が多いので、絶対負けるわけにはいかない」。ライバルたちと切磋琢磨（せっさたくま）し、高みを目指す。【中島宙恵】