現在、筑波大(つくば市)を仮の部屋として稽古を積んでいる同部屋は、JRひたち野うしく駅(牛久市)から徒歩約10分の場所に、2面の土俵などを備えた部屋を建設中だ。
二所ノ関親方は現役時代、横綱に上り詰め、常に真っ向勝負に挑むスタイルが全国的に人気を集めた。その親方が「地元(茨城)への恩返し」として、広い土地を求め、阿見町に建設することを決定。町にとっては願ってもないニュースとなった。
町はこのチャンスを逃すまいと、同部屋との協力関係の構築を急ぐ。2月に親方のマネジャーを務める元力士の前田一輝さんとアドバイザリー契約を締結。同部屋や日本相撲協会との調整役を担ってもらい、イベントなどの申請を円滑にする。役場内には広報戦略室を事務局にした連携推進委員会も設置。商工観光課や政策企画課などの職員が集まり、連携事業のアイデアを出し合う。まずは部屋開きに合わせたイベントを検討中だ。
町は、同部屋のPRにも力を入れる。「頑張れ二所ノ関部屋」と書かれた歓迎の垂れ幕を計15枚制作。町役場などに掲げる。今後はJR荒川沖駅(土浦市)やJRひたち野うしく駅など、町外にも掲示予定だ。
さらに、町のホームページ内に「二所ノ関のへや」と題した特設ページを設置。親方や所属力士の写真とプロフィルを掲載している。春場所開催時には、所属力士の星取表を掲載し、取り組み状況を紹介した。今後も随時更新していく。町広報戦略室は「二所ノ関部屋が開かれることを機に町内外の人に相撲や町について知ってほしい」と狙いを説明する。
こうした動きは町民にも浸透しつつあり、町在住で犬雑貨を販売している戸田さつきさん(42)は同部屋を歓迎する横断幕を町に寄贈した。戸田さんは「子どもたちが相撲などのスポーツを楽しめる町になればうれしい。全国にファンが多い親方なので、町に訪れる人も増えると思う」と期待。新設される地域の前区長、下山昇さん(72)は「地域のみんなが喜んでいる。近所付き合いの一環として、交流を深め、手伝えることは手伝いたい」と意気込んでいる。
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