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鹿島は5月31日、CLT(直交集成板)パネルを用いた新たなユニット化工法「フライングボックス工法」を発表した。この工法を適用して同社が建設している研修施設の現場をリポートする。
PC(プレストレストコンクリート)床版とCLTパネルの壁・天井で構成し、建具や設備機器まで取り付けた宿泊室のユニット。地上から5階までタワークレーンで次々に持ち上げ、並べて一体化する──。
鹿島の「フライングボックス工法」は、建物をユニット化して組み立てることで生産性や安全性などの向上を狙った新工法だ。鹿島はこの工法を、12月の竣工を目指す同社グループの研修施設「(仮称)鶴見研修センター」(横浜市)の新築工事に初適用し、現場を報道陣に公開した〔写真1〕。
鶴見研修センターは、ロボットやデジタル技術などを投入して施工を進める鹿島の肝煎りプロジェクトだ。施設は鉄筋コンクリート(RC)造、一部鉄骨(S)造と木造の5階建てで、延べ面積は約5800m2。1階と2階が研修エリア、3~5階が宿泊エリアになっている。宿泊エリアには81室の宿泊室を設ける。このうち4階と5階の計28室をフライングボックス工法で施工している〔図1、2〕。
フライングボックス工法は、壁で細かく部屋を分けるマンションやホテル、病院といった建物用途に適しているという。同工法について鹿島建築管理本部の尾崎悦広グループ長は、「在来工法に比べて、天候に左右されず計画的に施工を進められる。仕上げ材の揚重回数、高所作業が減って生産性と安全性が向上することなどが特長だ」と説明する。
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