自宅の仕事環境に悩みを抱えるライフハッカー[日本版]編集部員・丸山と水野が、実践レクチャーで快適な作業空間の実現に向けて奮闘するミニ連載『ハイブリッドワーク快適片付け術』。
2人が助けを求めたのは、コクヨ社員であり、「オフィス×在宅」ワーク時代の「快適なおうちワークスペース作り」を得意とする整理整頓のプロ、樋口美由紀さん。
編集部員・丸山の実践編をお届けしたVol. 4に引き続き、今回は水野が自宅の整理にチャレンジ。
収納・整理の便利アイテムを活用することで、片付けを「日々の運用」へとつなげるコツが見えてきたようです。
収納グッズの即買いはNG。理由は人の「ある心理」にあり
Before
Vol. 1では「書類の捨て時がわからない」という水野の悩みを聞きながら、その“書類の置き方”を鋭くチェックしていた樋口さん。
「スペースがあると埋めたくなる、置き場所があると置きたくなるのが人間の心理。
でも、書類ボックスに余裕があるからといって、関係ないモノを一緒に入れるのはNG!
必要な時に見つからない、プロパティ領域のモノになってしまいますよ」(樋口さん)
水野の片付けでは、Vol. 2で解説した「プロパティ領域」のモノの管理がポイントになる──と樋口さん。
次の2つが、モノを「プロパティ領域化」させないコツだと教えてくれました。
- 書類ボックスは横置きにすると上にモノを置きたくなる。あえて縦置きにするなどして“書類以外は入れられない仕組み”をつくる。
- クローゼットなど、すぐに取り出せない場所に収納ボックスをしまう場合は、必ず外から見えるように「中身と日付」を書いておく。
After
水野がまず取り組んだのは、書類ボックス内の取扱説明書、保証書類の総チェック。
保証期限が切れているものは潔く捨て、過去数年間チェックしていない取扱説明書は、オンライン上で閲覧できることを確認したうえで破棄しました。
「直近1年のうちに購入した家具・家電、PC周辺機器の保証書や、使い勝手が不安な取扱説明書のみ、コクヨ『ノビータ』シリーズの取扱説明書ファイルで保管することに。
ノビータは薄型で、収納量に応じて背幅が広がるようになっているので、通常のファイルのように予め背幅を取られないのがメリットでした」(水野)
実は、書類ボックスの中にさらに薄型のボックスを2つ入れていた水野。
収納する書類に応じてボックスを分けていたようですが、整理の結果、1つのファイルでの管理が可能となり、薄型ボックスは必要ないことが判明。
「安易に収納グッズを買ってはいけない、という樋口さんのお話を思い出しました…」と反省しきりでした。
自分ルールでOK。小さな収納スペースも「定位置管理」を
Before
続いては、「頻繁には使わないけれど、ないと困るモノ」の一時保管場所になっていたテレビ台の収納スペースに着手。
「小さな収納場所だとしても、ここに住んで良いものを限定する“定位置管理”を。
中に何があるのか、家族みんなが見なくても言える状態になっているのが理想です」(樋口さん)
After
改めて中身を確認したところ、以下の3種類にモノが分類されることが判明。
- 収納場所が決まっていない(住所不定の)モノ
- 収納場所が決まっているが、億劫でしまわなかったモノ
- 毎日使う=アクティブ領域のモノ
1の住所不定のモノは新しく住所をつくり、2は改めて住所を見直すことに。3はそのままにする、という運用にしました。
以前の“雑多なモノの一時保管場所”というイメージから、“きちんと自分なりのルールでこの場所を運用している”という意識に変わったことで、収納スペースも気持ちもすっきりしたようです。
ケーブル類はラベリングで管理。時短&ストレスフリーに直結
Before
Vol.4の丸山と同じく、水野も悩んでいたPC・通信ケーブル類の片付け。
ごちゃつきが原因で何の供給源なのかわからず、さらにはスペースに余裕があるため、ここでもつい関係のないモノまで入れてしまっていました。
樋口さんによると、電源類はそれぞれ“何に使うケーブルか”がすぐわかるようにするだけでも、仕事や家事のストレスが減るとのこと。
「各ケーブルの先端(コンセントに差し込む部分)にマスキングテープを貼り、機器名を記入しておきましょう。
必要に応じて反対側の先端にも書いておくと、さらに使いやすくなりますよ」(樋口さん)
After
この機会に水野が導入したのが、コクヨのマスキングテープカッター『カルカット』。テープをきれいにカットできるので、ラベリングなど目につくものにつけたい時には嬉しいアイテムです。
「どのマスキングテープにも装着できるので、お気に入りのマスキングテープで使えるのが嬉しい!
ラベリングのおかげで、視覚的に何のケーブルか一目でわかるようになりました」(水野)
引っ越しを経て通信環境やモノの配置が変わったこともあり、意外と使用していないケーブルがあることも明らかに。
使用頻度が低いケーブルは潔く抜いてまとめ、電源タップは一回り小さいものにして、収納ボックスの中身自体をすっきりとさせることに成功しました。
樋口さんのアドバイスにより、散らかっていたスペースを使いやすく片付けることができた丸山と水野。
総括となるVol. 7では、『ハイブリッドワーク快適片付け術』を実践した2名の感想と、樋口さんからのフィードバックをご紹介します。
お話を伺った人:樋口美由紀
コクヨ株式会社 ワークスタイルコンサルタント/整理収納アドバイザー1級。
「オフィス×在宅」ワーク時代の「快適なおうちワークスペース作り」をテーマにワークショップを多数実施。コクヨのニューオフィス「THE CAMPUS」のカイゼンファシリテーターとしてオフィスのカイゼン活動にも携わっている。
>>これまでの『ハイブリッドワーク快適片付け術』を読む
取材協力: コクヨ / Photo: ライフハッカー[日本版]編集部 / Source: コクヨ(1, 2, 3)
からの記事と詳細 ( 片付けを「日々の運用」に。 部屋も気持ちもスッキリする自分ルールの作り方|Vol. 5 - Lifehacker JAPAN )
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