そして1人だけとなった。
日本相撲協会は7日、錦戸部屋の部屋付きだった千田川親方(元小結闘牙=49)が退職したことを発表した。
定年ではない親方の突然の退職に角界も騒然となっているが、問題は錦戸部屋の今後だろう。
師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉=61)はかつて人工透析を受けていた。その間はスカウト活動もままならず、弟子は減る一方。
今年8月には部屋創設20周年パーティーを行うなど元気な姿を見せているものの、それでも所属力士は十両の水戸龍と新弟子の2人だけだ。
そこにきて唯一の部屋付き親方の退職。いよいよ危機的状況である。
「錦戸親方も定年まであと4年しかなく、しかも後継者不在。モンゴル人の水戸龍が日本国籍を取得するなり後継者をつくらなければ、それこそ4年後には部屋閉鎖です。これでは新弟子だって入門しづらい」(ある親方)
錦戸親方は前述のパーティーで「自分を超える力士を育てるのが夢」と話していたそうだが、夢はかなうのか。
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