返信希望の読者のお便りにこの記事で返信します。
この方の問題は、すでに必要最低限のものしか持っていないけど、部屋がすっきりしないことです。
まずメールをシェアしますね。差出人はMomoさんです。
モデルルームのような部屋にしたい
量は少なくとも種類が多いので減らすのが困難です。
例えば、服ならTシャツが山ほどあるなら簡単に減らせます。
でも、Tシャツ少し、スポーツ用少し、バレエ用少し、エレガントなもの少し、カジュアル、仕事用…と、減らすと困る種類がたくさんです。
気前よく減らしたあと、あれ? あったらよかったのに、と思うこともしばしばです。
文房具も、時々使っているペン、マジック、定規、コンパス、ノート、シャーペン、ノリ、付箋、クリップ、修正液などなどが、各1つづつしかない種類が沢山あります。
紙袋や紙袋、割りばしなども大量にあればあっさり捨てられますが、ほんの数本、数枚だけで、つまり家をすっきりさせたいなら必要なもの(種類)を捨てなくてはいけません。
物で大量にあふれてはいませんが、目指すのはモデルルームみたいなスッキリとした家です。
実際、このようなすっきりした家もありますし、棚を開ければあふれているとは思えないので、いったい少ない種類で(足りないもの)どうやって生活できているのか不思議です。
必要になる度に買うわけにもいきません。
Momoさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
もう必要なものだけしか持っていないが、部屋がすっきりしない。どうしたらすっきりするか?
これがMomoさんの聞きたいことですよね?
この問題の解決法を5つお伝えします。
1.大きな家に引っ越す
お便りに、「家をすっきりさせるためには、必要なものを捨てなくてはならない」と書かれているので、すでにMomoさんは、不用品は持っておらず、必要なものだけを所有していると仮定します。
それでもすっきり暮らせていないとしたら、所持品に対して、今の収納スペース、つまり家の大きさが小さすぎるのかもしれません。
もっと収納スペースのある家に引っ越せば、Momoさんの問題は解決します。
私は物を減らしたい人に、安易に大きな収納スペースを手に入れることはおすすめしていません。
部屋が広くなればなるほど、不用品が増えるからです。
しかし、必要最低限のものしか持っていないのに、すっきり暮らせないと悩むのであれば、器を大きくするのがベストの解決策だと思います。
「いきなり引っ越しなんてできない、もっと現実的な案を教えてよ」と思うかもしれません。
でも、引っ越しはそんなに難しいことではありません。
引っ越しするとき、手持ちの物を全出しするので、自分では忘れていた不用品を発見できることもあります。
2.収納の仕方を見直す
収納の仕方がまずいから、部屋がすっきりしない可能性もあります。
極端な例を書くと、大中小の皿がそれぞれ1枚ずつあるとき、3枚重ねて食器棚に入れれば、皿1枚分のスペースに、収納できます。
しかし、1枚ずつ棚に置けば、より多くの収納スペースが必要です。
日本には、少ないスペースを有効活用できる機能的な収納グッズがたくさん販売されているので、そのような製品を利用して、手持ちのスペースの収納力をあげると、今よりすっきりするかもしれません。
ちなみに、「ペン、マジック、定規、コンパス、ノート、シャーペン、ノリ、付箋、クリップ、修正液」はどれも小さなものだからこの10個があったところで、そんなに邪魔にならないと思います。
3.コンパクトな製品・マルチな製品を使う
用途が同じ10個の物でも、かさばるものと場所を取らないものがあります。
明らかにかさばって、無駄に収納スペースを取っているものがあったら、買い替えるときは、もっとコンパクトなものを選んでください。
この方法は時間がかかりますが、常にコンパクトなもの、軽量なもの、しまいやすいものを選んでいると、次第に所持品はかさばらなくなります。
食器で言えば、スタッキングができるものなら、数があっても、棚にきれいにおさまります。
逆に、形が独特で、重ねることが難しい食器は、これ1つのためだけに収納スペースを要します。
家具なら、折りたたみできるものを使えば、場所を取りません。
私が自室で使っている座り机と座椅子は共に折りたたみできます。
こちらに写真あり⇒物の置き場所が決まらず部屋がカオスです。どうしたらいいですか?
こうした家具を導入すれば、使っていないときは、部屋はとてもすっきりします。
多機能なアイテムも、収納スペースの節約になります。
ペンとシャープペンがあって、スッキリしないのなら、多機能ペンを1本使えばいいでしょう。
紙のノートではなく、デジタルのノートにしてしまえば、もう紙のノートを買う必要はありませんし、ペンもアップルペンシルかそれに類したペンが1本あるだけでOKです。
参考記事:
⇒『ものは少なく、幸せは多めに』~グラハム・ヒルに習う「小さく暮らす」メリット
4.所持品を再度見直す
自分は最低限しか持っていないと思うかもしれませんが、見方を変えるとまだ無駄な物を持っているかもしれませんので、もう一度手持ちの物を見直してください。
確かに、それぞれの物が少量でも種類が多ければ、かさばるし整理が難しいでしょう。
しかし、そんなにたくさんの種類を使う必要があるのか、考えたことがありますか?
「Tシャツ少し、スポーツ用少し、バレエ用少し、エレガントなもの少し、カジュアル、仕事用…と、減らすと困る種類がたくさん」とあります。
この場合、バレエをするときは、レオタードでないとまずいでしょう。
しかし、エレガントな服、カジュアル、仕事用と3つの用途に分ける必要があるでしょうか?
エレガントとカジュアルの間をとって、オフィスカジュアルの服を1枚用意すれば、ふだんの外出でも仕事でも使えます。
家にいるときは、Tシャツ(半袖のTシャツと長袖のTシャツをそれぞれ2枚ずつ)を着て、寒いときは、その上に羽織るものが2着ほどあればいいし、ボトムスはジーンズとレギンスがあれば問題ありません。
実は、これが私の服装で、通年で、Tシャツを着ており、寒さに応じて、その上にパーカーを着ています。
ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)
こんなふうに、少ない服をいろいろな場面で使い回せば、数はそんなに必要ありません。
細かい用途分けをすると、物の数が増えてしまいます。
これについては、この記事を読んでください⇒着るものを減らしているが、壁にぶつかってしまった。どうしたらもっと服を減らせますか?
衣類をTシャツ、スポーツ用、エレガント、カジュアル、仕事用の5種類に分けたとしても、それぞれを1着に絞ってしまえば、そんなに収納に場所は取らないので、各種類ごとに、ギリギリまで減らすのもいいと思います。
5.目標を見直す
Momoさんは「モデルルームみたいなスッキリした家」に暮らしたいのですね。
この目標を見直して、すっきり度合いに関して多少妥協すると、今ほど「断捨離したい」とは思わないかもしれません。
それは具体的にどんな家なのでしょうか?
その目標は、がんばれば、実現可能ですか?
たくさんの種類の物を持ちながら、すっきりした家に暮らそうとするのは、ブレーキを踏みながら、アクセルを踏んでいるような状態だと思います。
以前も、似たような質問をもらったことがあります。
ベッドを入れたら、本棚が置けないけど、両方置きたい人⇒部屋が狭すぎて置きたい物を自由に置けない。解決法を教えて。
また使うかもしれないカーテンを複数持っているから、シンプルに暮らせない人⇒転勤族だから、「住まいが変わったらまた使うもの」を捨てることができず、スッキリ暮らせない。
こうした質問をする人に私は、部屋という器には限界があるので、スッキリさせたいなら、持ち物を減らすべきだし、持ち物を減らしたくないなら、スッキリ具合は、少しあきらめるべきだ、と言いたいです。
両方欲しいかもしれませんが、両方を100%叶えることは無理なので、どちらかで妥協してバランスを取るのが現実的な解決策です。
モデルハウスについて
いま、「モデルルームみたいなスッキリした家」とGoogleの検索窓に入れて、画像検索してみましたが、出てきた部屋は、筆子的にはけっこう家具がありました。
それと、それぞれの部屋や家がとても広い印象です。
「モデルルームみたいなスッキリした家」が、「ただの殺風景な家」であるなら、物の数を減らすことで実現できます。しかし、私が、Googleの画像検索で見た家のように、洗練された家、おしゃれな雰囲気の家、かっこいい家であるならば、物を減らすだけでは実現しません。
内装の美しさは、その部屋の設計のセンスのよさ、使っている建築材、配色、そこに置く家具の統一感など、さまざまな要素で決まります。
ざっくり言って、床が広いほうが、洗練された部屋に見えます。
モデルハウスは広々としたところに建てられますし、窓から光もたっぷり入ります。これは、普通の家とは違います。
そんな家に住んでいる人はいるでしょうが、不動産にかなりのリソースを投下できる人たちだと思います。
その家の棚を開けても物はあふれないでしょう。収納スペースがたっぷりあるし、収納しやすく設計された家ですから。
・・・・Momoさん、以上の5点について、再度見直していただき、居心地のいい空間を追求してください。どうぞ、お元気で。
*****
モデルルームみたいな部屋に住みたいと思うかもしれませんが、そういう思いが募りすぎて、現実とのギャップに悩んでいるなら、私の「本当に心地いい部屋」を読んでみてください。
新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
不動産に大金を投下できない庶民でも、そこそこ心地よく暮らせるヒントを書いています。
からの記事と詳細 ( 不用な物は全部捨てたのに、部屋がスッキリしない。この悩みの解決法。 - 筆子ジャーナル )
https://ift.tt/IikGFvn
No comments:
Post a Comment