1人暮らしを始めて「よし、今日から自炊を頑張ろう!」「憧れの1人暮らしを満喫しよう!」と思っても、「キッチンが狭い」という現実的困難に直面することがあります。でも外食やお総菜ばかりではお金もかかるし、自炊は諦めたくない…。
先日、そんな人にぴったりな『激せまキッチンで楽ウマごはん』(草野かおる/ぴあ)という本を発見しました。本書は、1口コンロのミニキッチンでも無理なく作れる簡単レシピやそのコツを分かりやすく解説している本。マンガ形式で進んでいくので、料理が得意でない方でも読むのが苦になりません。
実は筆者も今住んでいるのはワンルームマンションで、1口コンロのミニキッチンしかありません。最近はあまり物を出さずにコンパクトスペースで料理する技が身につきましたが、もっといい方法があるならぜひとも知りたい! そこで、本書に掲載されているレシピの中から実際にいくつか作ってみました。
■「ごちそうワンプレート」+「豆腐とわかめの味噌汁」(p.17)
1つ目は、フライパン1つで作れる「ごちそうワンプレート」+「豆腐とわかめの味噌汁」。まずフライパンに油をひき、目玉焼きを作りながら同時に冷凍ほうれん草を炒めます。できたら一旦お皿に取り出し、同じフライパンで豚肉を焼きます。あとは端の方でめんつゆ、にんにくを煮立たせて豚肉に絡め、ご飯、プチトマトとともにお皿に盛りつけごまをふったら完成!
味噌汁は、耐熱カップにわかめと豆腐(スプーンですくって入れる)、液体味噌を入れてお湯を注ぐだけです。
ご飯さえあれば10分ほどで完成するのにボリューム満点。フライパン1つでできるので、コンロが1口しかなくてもまったく問題ありません。めんつゆとにんにくのほか、焼肉のたれや塩コショウ、ポン酢などで味付けするのもオススメ。味噌汁も鍋を汚さないこの作り方なら、無理なく日常に取り入れられます。
■「しらすトースト」+「しらすサラダ」(pp.24~25)
続いて、しらす好きにはたまらない「しらすトースト」+「しらすサラダ」。作り方はどちらもとっても簡単。トーストは食パンにしらすを乗せてオリーブオイルをかけ、とろけるスライスチーズを乗せてオーブントースターで焼くだけ。サラダも刻んだきゅうりにしらす、鰹節を乗せてポン酢をかけるだけです。
最初は「えっ、バターは塗らないの?」と思いましたが、実際に作って食べてみると、しらすとチーズの塩気とうまみ、オリーブオイルだけで十分おいしく仕上がっていました! サラダもきゅうりを切る以外に特にすることはないので調理はあっという間。時間がない日の朝ごはんにぴったりです。
■「30円のチヂミ」+「50円のトマトスープ」(pp.72~73)
最後はキャベツをフル活用するコスパ最強メニュー、「30円のチヂミ」+「50円のトマトスープ」。みじん切りにしたキャベツ、小麦粉、卵、鶏がらスープの素を混ぜて、ごま油をひいたフライパンで焼くだけ! スープは刻んだキャベツとソーセージ、トマト缶、水、コンソメ、塩コショウをカップに入れてレンジで加熱すれば完成します。
チヂミは鶏がらスープの素を加えているので、具材がキャベツだけでも味がしっかりとしていておいしく食べられます。鶏がらスープの素やコンソメをうまく使うと、少ない食材でも物足りなさを感じない充実した味わいに仕上げることができるので、常備しておくと便利ですね。生地に片栗粉を混ぜれば、よりもっちりした食感になります。
どの料理も、狭いスペースで無理なく作れるよう、食材や調理方法が工夫されていました。1人暮らし用のマンションやアパートは冷蔵庫置き場も狭いことが多く、冷蔵庫も小さくなりがちです。そんな中で一度にたくさんの食材を買ってしまうと保存ができず、食材を捨てることにも…。でもこういった「少ない食材をうまく使いまわす料理」を知っていれば、日々の満足度もコスパも大きく変わってきそう。キッチンが狭くて料理が思うようにできない…と悩んでいる人は、この『激せまキッチンで楽ウマごはん』でコツを学んでみてはいかがでしょうか?
調理・文=きこなび(月乃雫)
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January 18, 2020 at 09:02AM
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