2020年01月11日21時58分
【台北時事】台湾総統選は11日午後4時(日本時間同5時)に投票が締め切られ、開票作業が進んだ。中央選挙委員会によると、再選を目指す与党・民進党の蔡英文総統(63)は、総統選での過去最多得票を記録し再選を果たした。最大野党・国民党の韓国瑜・高雄市長(62)に圧勝した。焦点となった対中国関係で強硬な姿勢で臨む蔡氏に支持が集まった。
蔡氏は同日午後8時半(同9時半)から、台北市内で記者会見し、勝利を宣言する。台湾メディアによると、国民党の呉敦義主席は記者会見し、敗北見通しの責任を取って辞任する。
これまでの総統選での最多得票は、2008年に馬英九氏が獲得した765万9000票。地元テレビの開票速報によると、午後8時40分現在、蔡氏は782万票を獲得。韓氏は525万票と苦戦しており、蔡氏は257万票の差をつけ、大きくリードしている。
台湾総統選は混乱する香港情勢を背景に、対中関係をめぐり有権者がどう判断を下すかが最大の焦点となった。蔡、韓両氏による事実上の一騎打ちとなる中、蔡氏が選挙戦を終始リードした。
台湾総統選には蔡、韓両氏と野党・親民党の宋楚瑜主席(77)の3氏が出馬した。
蔡氏は選挙戦で、中国が打ち出す「一国二制度」による中台統一方針を拒絶。「台湾の主権と民主主義を守ろう」と繰り返し訴えた。蔡氏は、反政府デモに揺れる香港や米中貿易摩擦といった国際情勢にも助けられ、中国への警戒感を強めた有権者から幅広い支持を得た。
一方の韓氏は、民進党批判を強め局面打開を試みた。対中政策では「中国と関係を改善すれば、台湾は安全になり、みんな金持ちになれる」と訴えた。しかし、香港情勢を受け「親中派」のイメージは不利に働き、若者の支持低迷に苦しんだ。
宋氏は無党派層の受け皿を狙った。しかし、蔡、韓両氏に注目が集まる選挙戦に埋もれ、苦戦した。
立法院(国会、定数113)選も同時に開票された。現有68議席を握る民進党が、過半数の57議席以上を確保できるかどうかが焦点となる。
2020-01-11 12:34:00Z
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