駐車場予約アプリを運営するakippaは、提携するakippa駐車場で弁当や食料品等の販売・購入ができる「akippa マルシェ」の実証実験を12月17日から、東京都内、大阪市内にて開始する。
akippaでは、利用規約上駐車以外の目的での利用を禁止しており、現状のサービスでは駐車場での物販はできない。しかし、全国では「密」を回避できる駐車場で弁当販売やキッチンカー、ドライブインシアターなどさまざまな取り組みが行われている。今回、駐車場の新しい活用を事業者・消費者双方の困りごと解決につなげていきたいと考え、個別に駐車場オーナーに確認をした上で、実証実験という形でakippaマルシェの実施を決定した。
akippaマルシェでは、企画に賛同する事業者が、許諾の取れたakippa駐車場で弁当や惣菜等を販売。消費者は、予約等は不要で購入できる。今回の実証実験ではまずは2事業者の協力を得て、12月17日より東京・大阪の2都市で実施する。
東京都の池袋DUPLEX B's駐車場（豊島区）には、Kitchen Car Labを運営するエナプラスが連携するタイ料理のキッチンカーを出店する。同店は現在、ランチタイムのオフィス街に出店しているが、寒さや天候により販売状況が左右されており、さまざまなニーズに対応できるようakippaマルシェを新たな出店エリア候補として検討。将来的には、昼間はオフィス街のランチ需要、夕方は住宅街、といった消費者ニーズに合わせた出店も検討していく。なお、今回は昼間のみの出店となる。
大阪市浪速区桜川4丁目駐車場では、飲食店や移動レストランの運営をするカラビナフードワークスがパスタやクラフトビール等の販売を行う。「食でつなぐ、人と街」をビジョンとして掲げる同社は今後、akippaと駐車場を通して様々な施策を展開していくことを模索していく。
akippaではオフィス街や住宅地等での日常の食事ニーズのほか、年末年始には寺社周辺、スポーツの試合やイベント開催時にはイベント施設周辺など、事業者・消費者双方の需給にあわせた展開をしていけるよう検討を進めていく。
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