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Tuesday, December 22, 2020

古臭い台所と和室が海外の山小屋風キッチンダイニングに変身【後編】|不動産投資の健美家 - 健美家株式会社

berseterulah.blogspot.com こんにちは、菊地美佳です。第30話のコラムの後編です。前編では純和風の築古戸建のリフォームについて、リビングと水周りを中心に紹介しました。今回はダイニングキッチンのリフォームから紹介します。

参照:純和風の築古戸建をモダンにリフォーム!【 前編 】


和室をリビングにリフォーム

昔は台所はあまり他人には見せない場所という概念があったのか、人が集まる居間から隠れるような造りになっている事が多いですね。この家も居間から廊下を隔てた離れた間取りです。

しかし、現在は男女問わずお料理をしますし、作りながら家族や仲間とワイワイと過ごすのを好む方が増えています。そのため、リビング続きのカウンターキッチンが人気ですよね。それなのに、真逆をいくこの間取り…。

幸い、台所の隣は六畳程の和室です。そこで、「 台所と和室を繋げちゃおう!和室にダイニングテーブルを置いたら、みんなで集まれる場所になるよ♪ 」 ということで、間にあった仕切り壁を取り除きました( 解体はリフォーム業者さんに依頼 )。

天井は解体予定ではなかったのですが、二部屋の段差を解消する為に一部屋だけ開けてみると、立派な梁が現れ、職人さんが「 菊地さんが好きそうな梁が出てきたよ?!塞がなくて良いんじゃない? 」と連絡をくれました。

早速現地に行って確認! 一目見て、「 あ、このままで良いです♪ 」と即答しました。しっかりとした家だけあって、しっかりと組まれた素敵な天井でした。

私の場合、リフォームデザインは一部屋だけざっくりとプランを決めて、他の部屋や細かな部分は直しながら固める事が多いため、解体の時点ではまだダイニングキッチンの詳細なプランは決まっていませんでした。

この「 梁見せ 」によって、ダイニングキッチンのデザインイメージが決まりました。お願いした通りにやってくれるだけでなく、私の好みを理解して、引き算リフォームを提案してくれる職人さんに感謝です。

今までも梁見せはやってきましたが、白くペイントしたり、周りを断熱材+ボードで塞いだりしていました。今回はしっかりとした瓦屋根+二階建ての一階部分だったので、断熱も問題ないと判断して、一番好きな「 何もせずにそのまま残して見せる 」事にしました。

時を重ねて飴色になった木材の美しさ。天井高は3700mm以上になりとても解放的な空間になりました。

■ 台所と隣の元和室が海外の山小屋風のキッチンダイニングに

壁は和室は砂壁、台所はボードにクロスでした。天井が高くなった分、上部の壁をボードで塞がなければなりません。なおかつ天井の雰囲気を生かしたイメージ…今回は海外の山小屋みたいにしてみたいと思いました。

まずは元和室側です。リビングのように野地板を貼るのも良いのですが、木材が乾燥してくると隙間ができてしまう事があります。下が砂壁等なら問題ないのですが、今回は上部が空洞になっています。

そこで隙間風を防止する意味と、材料の削減&作業の効率性を考えて、針葉樹合板に丸鋸数台( ここが難しいですが・汗 )で一定の間隔で溝を掘り、板貼り風のボードを作りました。

それを壁にバババっと貼れば、下地から柱、鴨居との段差をうまく隠しつつ、工事の手間もかけずにウッディなお部屋を作ることができます。作業時のゴミが少ないのも気に入っています。

他の色にしたい場合は先に一面だけ色を塗った後に溝を掘ると、溝が際立つのでオススメです。大工の友人にも手伝ってもらいましたが、素人アイデアに逆に「 へー!面白いね! 」と言ってもらえました(^ ^)

続きのボード貼りの台所部屋です。こちらは上部の壊して空いている部分だけ、石膏ボードでフラットに塞ぎました。山小屋風ではあっても、こちら側だけ木目調プリントのクロス貼りにするのは野暮すぎます(^^;)

かと言って、壁が出来ているのに針葉樹合板を貼るのは二度手間で、なんとなくのっぺりするので、真逆のイメージのモルタル壁が良いと思いました。本当はモルタルを塗れたら良かったのですが、施工性と費用を考えてモルタル柄のクロスを採用しました。

春の非常事態宣言中はひたすらこのキッチン周り作業をしていました。

都心部の分譲リノベマンションなどでも仕切りを解体し、ひと続きにして、コンクリート打ちっぱなし・配管見せ×無垢材フローリング×黒のアイアン金具やサッシ、という組み合わせをよく見かけます。意外にも木×モルタルはとても相性が良いのでオススメです。

そして、組み合わせをキリリと締めるのが黒のアイテム。キッチンには黒の食器棚やデザイン家電などを中心に集めました( フリマアプリやリサイクルショップにて )。出窓やコンロ周りにはタイル貼りに初挑戦。パネルよりも、ぐっと高級感が出ますね。

流し台はなぜか購入時から外されてなかったので、新品を投入しました。最初はダイニングテーブル向きにカウンターキッチンを設置したかったのですが、見積りの時点で断念。貸し出す際の家賃が変わらなければ、時には諦める事も必要です( 泣 )。

結局、ホームセンターのOEM製品でシステムキッチン風味の物を注文しました。安いので扉の色は2色だけ。どちらもイメージと違ったので、リアル木目調シートを貼りました。この部屋にピッタリで高級感のあるキッチンになりました♪

ひと続きになった床には、乱石貼り柄のCFを貼っています。そしてこの部屋のアイコンとなる、鹿の角のシャンデリア。海外から取り寄せて( 日本で買うよりかなり安い )、組み立てに苦心しながら高所に設置しました。大変でしたが、どこにもない雰囲気のダイニングキッチンになりました!

照明に合わせて、みんなで座れる大きなダイニングテーブルを設置。( ホームセンターで5,000円位で売っていた板を加工して脚を付けて作りました )。

海外のハラコ貼りのダイニングチェアにモロッコのスツール、特大のドリームキャッチャー等で少し渇いたような、でもクラフト感のある海外の小物や家具達を集めて空間を作っていきます。

そして仕上げにウッドブラインド。ここが普通のカーテンだと、普通のお部屋になっちゃうのです。安価なペラペラのブラインドはすぐに折れてしまうのでイマイチ…。かといってオーダー品だとかなり高いので、最近は手頃なニトリのウッドブラインドを使っています。

元和室側の入口は壊れた戸襖でした。ここに解体した間仕切り壁に使われていたキッチン側とお揃いのガラス引戸を引戸用上吊り金具を取付け、再利用しました。廊下側から見た際にもキッチン側と二枚揃って、満足です♪

次は難所!!無垢材のドロドロに汚れた廊下と縁側です。上貼りせずに生かしたいのにキレイにならず困っていた所、大工の友人の息子くん( 小5 )が、スチームクリーナーでゴシゴシし始めたのです。すると、ウン十年分の古いワックスがどんどん浮き上がって、剥がれてきました!!

大人は急いでヘラで掻き取ります。真夏に蒸気ムンムンでみんなで汗だく!おかげでドロドロだった廊下や縁側がツルツルになり、神社のような裸足が気持ちいい床に生まれ変わりました( 笑 )。固定概念のない子供から教わる事は沢山。新たな発見がありました。

■ 二階の和室はアジアン風に

そして二階の和室二部屋は大きなリフォームはせず、全て砂壁→モルモルを塗り、傷んだ畳→リノベ畳二色にリニューアル。襖はバナナリーフ柄のリゾート柄クロスの色違いを部屋毎に貼っています。

元々の襖の枠や把手は黒でイメージに合わなかったので、全て明るい木の物に取り替えています。ここを替えると和室の古臭さを一掃出来るのでオススメです。照明は畳や障子とも相性の良いアジアン風にしています。

外周りは海から上がって温かいシャワーが浴びれるように外シャワーを設置。海上がりのホットシャワーは天国です!

庭にウッドデッキと、ブロック塀の上にぐるりとルーバーを取り付けました。これで周りからの目線が気にならずウッドデッキで寛げます。他にも細かい手直しをいくつか。かなり時間も手間も掛かりましたが、なんとか完成しました!!

今回、最初にリフォーム業者さんから出た見積もりは500万円! そんなに掛けるわけにはいかないので、かなりの項目を自分たちでリフォームしました。その結果、半額以下で抑える事が出来、更にリフォームの知識や技術が広がりました。今後の物件の発注も減らしていけそうです。

■ 普通賃貸でも利回り28%を確保

民泊用に進めていたこちらの戸建ですが、一向に収まらない新型コロナやGotoトラベルキャンペーンに振り回されている状態です( 泣 )。しかし、物件を安く買い、リフォーム費用を抑えられたことで、普通賃貸にした場合でも利回り28%は確保できる見込みです。

もし売却した場合にも、投資額の倍以上は堅いでしょう。シンプルですがやはり、『 貸しても、売っても良い物件に仕上げる 』ことが大切だと思いました。

2020年は世界中が大変な一年でした。来年はどんな世界になっているでしょうか? すでに私達夫婦の予定は決めていて、今からその日が来るのをワクワクと準備している状態です。

時代は価値観を含めてすごいスピードで変化しているのを感じます。焦るのではなく、軽やかに良い風に乗っていきたいですね。皆様にとって良い変化の年となりますように。 また来年お会いしましょう(^ ^)

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