12日、堂本光一(42)が作・構成・演出・主演を務めるミュージカル「Endless SHOCK -Eternal-」が上演され、17時30分の部で「SHOCK」シリーズ上演1800回を達成した。2000年11月初演の「MILLENNIUM SHOCK」以来、代役なしで全公演に出演した堂本が会見に出席し、「こうして回数を重ねられたのは、ジャニー(喜多川)さん、東宝の方々、そして支えてくださったスタッフ、劇場に足を運んでくださったファンのおかげです」と感謝を述べた。会見には堂本のほか、上田竜也、梅田彩佳、越岡裕貴、松崎祐介、寺西拓人、高田翔、椿泰我、松井奏、石川直、前田美波里も出席した。
21歳という若さで帝国劇場の座長として舞台を踏んで以来、20年3か月という歳月をかけ、上演1800回というミュージカル単独主演記録1位を更新し続けている堂本。本来なら昨年3月30日に通算1800回を迎える予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公演が中止となり、記録更新は先延ばしとなっていた。
ニューノーマルな状況下で昨年9月からスタートしたのが、「Endless SHOCK」の3年後の世界を描くスピンオフ「Endless SHOCK -Eternal-」だ。堂本は「エターナルは回数に数えない方がいいのかもという気持ちもあったのですが、公演が始まると、周囲から『これは紛れもなくSHOCKだよ』という声をいただきました。この言葉をありがたく受け止めさせていただき、この度1800回を迎えることができました」としみじみ語ると、世界中が落ち込んでいる状況で、エンターテインメントとして何か生み出せないかと模索し、誕生したのが今回のスピンオフだと力説する。
20年前の自分について「そこからは成長していると思う」と述べた堂本は、「21歳のただの若造を、歴史ある帝劇の舞台に立たせてくれたジャニーさん、後押ししてくださった東宝の方々はすごい。いまの僕からしたら、当時の僕を帝劇の真ん中に立たせるなんて『ふざけるな』って絶対反対したと思う」とジャニー喜多川氏の大胆な器用に感謝。
そんなジャニー氏の意志を受け継ぎ、作品を任された堂本。「なにがあっても僕をフォローしてくれたジャニーさんがいたところに、いま僕が入っている。それだけの重圧がある」と胸の内を吐露すると、演出家として「とにかくたくさんインプットすること。その経験をすべてぶち込んでいこうという感覚。ある時期までは、自分が頑張らなければいけないと思っていたのですが、周囲のみんなが本当に頑張ってくれているので、みんなの思いをいかに受け止めるかが演出をする上で大事だなと感じています」と決意を新たにした。
「1800回って、毎日帝劇でやり続けると丸5年に相当する。恐ろしい数字ですね」と数字の重みを実感した堂本は、「改めてそのきっかけをくれたジャニーさんと東宝さん、舞台を支えてくれる方々、そして劇場に足を運んでくださるお客さまに感謝の気持ちしかないです」と晴れ晴れとした表情で語っていた。(磯部正和)
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