
新型コロナウイルスの影響で飲食店の売り上げが落ち込むなか、神奈川県横須賀市では、飲食店の経営者らが市の支援を受けながらキッチンカーを使って新たな販路を開拓しようという模索が始まっています。
横須賀市で、カフェを経営する岩堀広樹さん(35)は、去年から新たにテイクアウトを始めるなどしてきましたが、相次ぐ営業時間の短縮要請などに先行きが見えない状態が続いていました。
そこで岩堀さんは、ことし2月、横須賀市が開いたセミナーに参加し、飲食店を支援するため新たな販路としてキッチンカーを無料で貸し出す市の事業について説明を聞きました。
そして岩堀さんを含めて新たに7社が、先月下旬からおよそ1か月半の間、キッチンカーを使って路上販売に挑戦することになりました。
岩堀さんは「本当にお客さんが来てくれるのか、満足な接客ができるかなど、不安はありましたが、まずは挑戦してみようと思いました」と話していました。
今月12日、市内の団地の近くにある公園にキッチンカーを止めて行った販売では、幅広い客層に人気でキッチンカーでも作りやすいタコライスを提供しました。
さらに、周辺には小さい子ども連れの母親たちが多く住んでいるという情報に基づいて、子ども向けに辛くないタコライスも用意しました。
キッチンカーには次々と客が訪れ、用意した120食分は予定していた時間よりも早く完売しました。
岩堀さんは「みんな、意外と気軽に買いに来てくれるんだなと感じました。お子様向けのメニューも狙いどおりで感触がいいです」と話していました。
子どもと昼食を購入した30代の女性は「子連れで外食に行くのが大変だと思っていたので、こうやって身近な場所で外食できるのはとても助かります」と話していました。
キッチンカーに挑戦したことで思わぬ効果もありました。
これまで3回行ったキッチンカーでの販売で、店のことを知った客が実際に店を訪れてくれたのです。
岩堀さんの店では、小さい子ども連れの親が子どもを遊ばせながら食事ができる「キッズスペース」を設けていて、キッチンカーで出会った客にも直接アピールした結果、改めて店を訪れてくれる子ども連れの客が増えているといいます。
キッチンカーを無料で貸し出す市の取り組みは、来月10日までですが、岩堀さんはその後も自分で車両を購入して継続していきたいと考えています。
岩堀さんは「キッチンカーが広告となってお店をアピールしてくれることにやってみて初めて気づきました。本格的に導入を検討してみたいと思います」と話していました。
キッチンカーなど移動販売事業の普及に努めている日本移動販売協会の太田明男代表は「これからの時代はコロナだけでなく高齢化などでさまざまな理由で遠出ができない人が増えてくると思うので、従来の『お店に行く』形態だけでなく、キッチンカーのように『お店が来る』という需要が高まり、どんどん広がっていくと考えています」と話していました。
からの記事と詳細 ( コロナで苦境の飲食店 キッチンカーで新たな販路|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
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