夏になると,無性に蚊取り線香が恋しくなる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第694回は,元アニメーターのジョナス・マンケ氏が約5年の歳月をかけて個人で開発した「Omno」を紹介する。本作は,さまざまな生き物が暮らす,失われた文明の痕跡が残された不思議な世界を冒険するアドベンチャーゲームだ。鮮やかな緑の渦巻き模様が燃え尽きて灰になっていく様は,まさに夏の風物詩!
本作は,魔法の杖を持った主人公の少年(?)が,光の玉を集めながら神秘的な世界を旅するアドベンチャーゲーム。詳しいストーリーは語られないため,はっきりとは分からないが,かつてこの地に暮らしていた人々は,何らかの理由でどこかへ旅立ってしまったらしい。プレイヤーはこの少年を操作して失われた文明の痕跡を辿り,世界を冒険することになる。
この世界では光が大きな意味を持っており,光の力で作動する古代の仕掛けがあちこちに残されている。ゲームの大きな目的は,ちょっとしたパズルやジャンプアクションをこなして,これらの仕掛けを動かし,光の玉を集めて次のエリアへ進むためのゲートを開くことだ。
本作には,草原や雪原,砂漠といった多彩なフィールドが用意され,ローポリゴンで描かれた幻想的な風景を楽しめるのが大きな魅力。また,最初はジャンプしかできなかった少年も,先のエリアへ進むに従って,杖に乗ってスキーのように斜面を滑り降りたり,特定の場所へテレポートしたりといった新たなアクションが可能になる。
もう1つのお楽しみ要素が,この世界に住むさまざまな生物を見つけること。可愛らしい小動物から,見上げるほどの巨大生物まで存在し,初めて発見した生き物はジャーナルに記録されるので,見慣れない姿を見かけたら近寄って確認してみよう。
本作には敵が出現せず,パズルやアクションもそれほど難しくない。どちらかと言えば,美しい風景や幻想的な雰囲気を味わうことに主眼を置いており,「風ノ旅ビト」や「ABZÛ」といったゲームが好きな人にオススメしたい作品だ。そんな本作のPC版は,Steamにて1950円で発売中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Omno」公式サイト
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