大相撲の元横綱稀勢の里の荒磯親方(35)が田子ノ浦部屋から独立して「荒磯部屋」を創設し、出身地の茨城県で師匠として再スタートを切った。親方は「力士がノビノビとやって強くなることを考えたら、この地が一番」と故郷に戻った理由を説明した。
8月の部屋開きはつくば市の筑波大内の仮稽古場で迎えた。出身の牛久市に近い阿見町に来年5月に完成する新部屋は広い土地を生かし、「約20年間相撲界にいて見つかったことがある」と理想を詰め込む考えだ。現在は力士4人行司1人の小所帯だが、将来を見越し、待ち時間なく効率的に稽古できるように土俵は異例の2面設ける計画もある。
立浪部屋が茨城から東京・浅草へ移転するなど交通の便を重視した近年の相撲部屋の都心回帰傾向とは一線を画す動きは、新型コロナウイルスの感染収束後をにらみ、地元との積極的な交流を視野に入れてのものだ。
「稽古見学をしていただければ、力士も気合が入る。広い土地もあるので千秋楽パーティーをしたり、地域のイベントにも出たりして、礼節を大事にする大相撲の良さを伝えていく」と荒磯親方。部屋には化粧まわしの展示コーナーを設け、グッズを扱う構想も温める。
現役時代は故郷の大応援団に背中を押されて活躍した親方だけに、「優勝パレードの景色は一生忘れられない。あのように地元から応援していただける強い力士を出したい」。秋場所(12日初日・両国国技館)は、そのための第一歩となる。(井上敬雄)
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