「エアコンは、室外機から取り込んだ空気を室内に送り込み、室内の空気を室外機から外に排出するイメージもあると思いますが、さにあらず。実際に室内機と室外機でやりとりされているのは冷媒を介した『熱』だけ。室内機から吹き出す風は、その部屋の中から吸い込んだ空気のため、エアコン運転中も定期的な換気は必要なのです」(家電ライターの田中真紀子さん・以下同)
換気ができるエアコンは、部屋の空気を「入れ替える」わけではない
換気に加え、これからの季節で気になるのが乾燥対策。 「気温が下がると、空気が含むことができる水分量(飽和水蒸気量)が少なくなります。この状態でエアコン暖房を運転して室温だけ上げると、空気中の水分は少ないまま空気が膨張し、相対的に湿度が低い状態になってしまいます。またエアコンの風が直接肌に当たると、さらに乾燥が進んでしまいます。 燃焼系のガスストーブや石油ストーブなどは、水蒸気が発生するため乾燥がしにくいですが、エアコン暖房は、乾燥対策は必須です」 つまり冬場のエアコン暖房時も、換気と加湿は不可欠。とはいえ、換気のために窓を開けるとせっかく暖めた部屋に寒い風が入ってきて、また暖め直さなければならないのはつらいですよね。そこで田中さんはこうアドバイス。 「冬のエアコン暖房中に換気をする際は、壁に手を当ててじんわり暖まっていることを確認してから窓を開けるとベター。建物自体が暖まると保温効果が上がるため、短時間、窓を開けても部屋の温度は下がりにくく、エアコンの負荷や電気代の上昇も抑えられます。 もうひとつ、最近では換気と加湿ができるエアコンが出てきています。特に換気については、外からの新鮮な空気を入れながらも、室温をキープしてくれるので冬場には最適。新たにエアコンを買い替える場合、選択肢に入れるのもいいでしょう」 ただし、換気ができるエアコンだからといって、一度も窓を開けなくてもいい、というわけではありません。 「基本的にエアコンができるのは、外から新鮮な空気を取り込む『給気方式』。この場合、部屋の空気はエアコンではなく、換気扇や換気口、レンジフードなどから排出されます。実際、給気方式の換気エアコンは『定期的な窓開け換気も行ってください』と注意喚起されています。あくまでも窓を開ける頻度を抑えられるだけだと心得ましょう」 ◆エアコンの加湿機能は、水を入れる必要がないお手軽方式 加えて注目したいのが、風邪や肌の乾燥対策となる、エアコンの加湿機能。 「通常の加湿器はタンクに水を入れて加湿しますが、以下に挙げる2つのエアコンは水を入れなくても加湿ができる『給水レス加湿』(無給水加湿)という方式。水自体を溜めないので、加湿器のようにタンクに水を入れたり洗ったりするお手入れも必要ありません。加湿の量も通常の加湿器と遜色なく、同じ部屋で他に加湿器を運転させる必要はなさそうです」 早速、田中さんがおすすめの換気・加湿ができるエアコンを見てみましょう。
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