自動販売機の前で商品を手にする箕輪さん＝宇都宮市で
新型コロナウイルスの影響で自宅での「おうちごはん」が広まる中、宇都宮市江曽島本町の雑居ビル１階に、人気店のメニューが手軽に楽しめる食品の自動販売機コーナー「ハルちゃんキッチン」が登場した。空きスペースの有効活用などに取り組んでいる「ミナミトラスト」（宇都宮市）が設置した。冷凍自販機を含め、さまざまな商品がそろう自販機コーナーは県内初という。（原田拓哉）
新型コロナの感染拡大もあり、非接触、非対面で二十四時間利用できる自販機は注目度が高まっている。ハルちゃんキッチンには冷凍自販機二台を含め、計五台の自販機を設置した。
冷凍の商品では、行列ができる店として知られる和気精肉店（大田原市）の看板商品でもある佐久山コロッケ・メンチや、老舗の松崎屋製麺所（宇都宮市）がプロデュースした六種類のラーメン、宇都宮餃子（ぎょうざ）会にも加わる「ぎょうざの龍門」のギョーザ。自販機限定の商品も販売している。このほか、主婦にもファンが多い広島のメーカーが製造する万能調味料「だし道楽」などが購入できる。
今後、スパイスカレーやコメ、卵なども販売する計画で、品ぞろえも充実させる。軌道に乗れば、県北、県南などに二号店、三号店の出店も検討している。
新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされた飲食店を中心に、店先などに専門店がギョーザやラーメンなどを自販機で販売するケースも増えているが、複合型の自販機は数が少ないという。
ミナミトラストを運営する箕輪扶美子さんは「自宅の冷蔵庫のように利用してもらい、少しでもおうちごはんが楽しくなれば」と話している。
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