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Friday, December 3, 2021

この発想は面白い!+ONE LIFE LABがキッチンのワークスペース化を実現する「デスクになるキッチン」を開発| - @DIME

berseterulah.blogspot.com

日鉄興和不動産が運営するリビオライフデザイン総研にて活動している、シングルライフのための暮らし・住まいの研究所「+ONE LIFE LAB」では、独自に行った単身世帯の在宅ワークに関する調査を踏まえ、総合住宅設備機器メーカーのタカラスタンダードと協同し、在宅ワークの環境に適した「省スペース化・高効率」を実現したキッチン「デスクになるキッチン」を開発した。

+ONE LIFE LABの調査では、新型コロナウイルスの流行期初である2020年3月末と比較して、約40%の人が、「在宅勤務が増え今後も継続・増加する」と回答。一方で、日常生活をする上で居住空間において最も多い困りごとは、「在宅勤務の仕事環境が整っていない/仕事が思うようにできない」点だった。

また、在宅勤務の困りごとでは、「オン・オフの切り替えができない」が約41%、「デスク・椅子などの設備がない」が約29%という結果に。こうした中、住空間に求める専有面積は「以前よりも広い面積を希望」が約49%と多く、理由として「在宅時間が長く、リビングを広くしたい」「収納を増やしたい」に次いで、「仕事専用のスペースが欲しい」という意見があがった。

これらの課題を踏まえ、限られたスペースを最大限有効活用し、自分のワークスペースを実現した空間を企画したいという思いから、これまで着目されていなかったキッチン空間に「ワークスペース」という+ONEの機能を持たせることを考え、誕生したのが「デスクになるキッチン」だ。

「デスクになるキッチン」では、単身世帯向けの賃貸・分譲マンションに標準装備されている横幅約150cmのキッチンカウンターに、縦型2口コンロ(IH仕様)、シンク、横幅約56cmのワークスペースを配置し、シンクにはキッチン天板と同材の人工大理石の蓋を備えることで、作業時には合わせて約110cmの作業空間を実現。本来の用途である調理空間としての機能を保ちつつ、作業する際に窮屈にならない空間設計とした。

開発のポイントとしては、通常包丁差しがある部分を活用した小物入れを設置(包丁差しはコンロ下棚に移動)。また、仕事をする際に引き出して足を入れられるようキッチン天板の下部にはキャスター収納を設け、引き出したキャスター収納はサイドテーブル、収納として利用することで省スペースでも快適に作業ができる環境を確保。さらに、シンク下のキャビネットにはダストボックスを設け、吊戸下部にはLED照明を配置した。

なお、本キッチンは現在、+ONE LIFE LAB銀座ギャラリーでモックアップを展示しており、2022年10月完成予定の都心賃貸レジデンス「リビオメゾン上野松が谷」で採用されるという。

関連情報
https://sumai.nskre.co.jp/lab/

構成/立原尚子

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