北京オリンピック(五輪)で24年ぶりのメダルを目指すスピードスケート・ショートトラック日本代表が“同部屋トーク”で結束する。
北京入りから一夜明けた1月31日、会場の首都体育館で初練習。選手が「重たい」と口をそろえる氷を確認した。同じリンクで行われた今季ワールドカップ(W杯)第1戦男子1000メートルで4位に入った吉永一貴(22=トヨタ/中京大)は「浮足立たず、気持ちを内に秘めて落ち着けている」。2度目の五輪を冷静に見据えた。
新型コロナウイルス対策で厳格なバブル内だが、選手村の環境も最大限に生かす。男子代表4人はリビング1つ、個室4つの“同部屋”。前夜も夕食のタンドリーチキンを一緒に頬張った。初出場の菊池耕太(25=恵仁会)は「今日は帰ったら床掃除」と笑い、小池克典(21=全日空商事)は「合宿のような感じはある。もっともっとお互いを知っていきたい」と誓った。
98年長野五輪(男子500メートル金の西谷岳文、銅の植松仁)以来、遠ざかるメダル。ここからの総仕上げで、強化してきた男子5000メートルリレーの表彰台につなげたい。最年少の宮田将吾(19=阪南大)は「リレーはこの4人で挑む。私生活を送りながら、リレーの話もできる。まとまりができる」と言い切り、全員が末っ子の“末っ子ジャパン”が結束する。【松本航】
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