元国鉄職員らが管理する兵庫県新温泉町のＪＲの駅にある鉄道資料館が、来月いっぱいで閉館することになりました。
新温泉町の鉄道資料館「鉄子の部屋」は地域ににぎわいをつくろうと、町がＪＲの浜坂駅の空きスペースを無償で借りて、平成２０年４月に開設しました。
鉄道ファンを意味する「鉄子」と俳優の黒柳徹子さんが司会を務めるトーク番組にかけて名付けられ、蒸気機関車のネームプレートやおよそ１００年間、山陰本線の運行を支え、平成２２年に架け替えられた余部橋梁の鋼材の一部などおよそ３２０点が展示されています。
元国鉄職員ら地元の高齢の男女３人が交代で管理していて、ユニークな名前と地域の鉄道の歴史や魅力に触れられることから、口コミで評判が広がり、開館から去年末までに１０万人以上が来館しました。
最近も１か月で１０００人を超える人が訪る人気の観光スポットですが、県や町が進める駅周辺での道路の改良工事で駅舎の修繕が必要となり、町は来月末で閉館することを決めました。
スタッフの１人で元国鉄職員の岡田芳明さんは「多くの人に楽しんもらってきたので、閉館は残念です。残り１か月あまりですが、興味のある人には見てもらいたいです」と話していました。
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