兵庫県新温泉町のJR浜坂駅にある鉄道グッズを展示した人気のふれあいサロン「鉄子の部屋」が31日閉館し、セレモニーが行われた。集まった鉄道ファンらは、14年間で延べ約10万6千人が訪れた名物施設との別れを惜しんでいた。
同施設は、駅舎の出入口横の倉庫(約45平方メートル)を町が無償で借り受け、「鉄道ファンの集客と駅前の活性化の場に」と改装し、平成20年4月にオープン。「鉄子」は女性の鉄道ファンのことで、人気番組「徹子の部屋」にちなんで命名した。
入り口には「鉄子の部屋」ののれんがかけられ、蒸気機関車「C58」の銘板や旧国鉄の線路の置物、駅で使われた「架線注意」の看板、「鉄道50年祝典記念絵はがき」(大正10年)など、鉄道ファンには興味津々の鉄道グッズ約320点が展示されていた。
JRのOBである岡田芳明さん(77)や前田清治さん(79)らスタッフ3人が交代で応対し、丁寧な説明は観光客にも人気だった。しかし、駅前の道路拡張工事などに伴い、JR側に施設スペースを返却することになり、惜しまれながらの閉館となった。
閉館セレモニーは31日午後4時から行われ、閉館に立ち会った岡田さん、前田さんに、新温泉町の西村銀三町長が「長年にわたり見守ってくれたことに感謝します」と感謝の花束を贈った。
12年にわたってスタッフを務めた岡田さんは「退職したときよりも閉館はさみしいが、大勢の人に親しんでもらえた」と振り返った。
町は閉館に伴い鉄道グッズの一部を所有者に返却し、残りは駅前の観光案内所で展示するという。
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