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Saturday, April 23, 2022

夏にクーラーもつけず締め切った部屋で‥『多頭飼育崩壊』 動物の命を守る活動 大分 - FNNプライムオンライン

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「多頭飼育崩壊」。

ペットが増えすぎてしまい、経済的な理由などできちんと飼育できなくなった状態のことをいいます。
社会問題にもなっている多頭飼育崩壊、大分県内の現状を取材しました。

飼い主が逮捕されるケースも

大分市のホームセンターで開かれた保護ネコの譲渡会。

この日、譲渡対象となったのは13匹。
そのほとんどが多頭飼育崩壊が原因で保護されたネコです。

2020年度に国が全国の自治体に行ったアンケートでは、多頭飼育に関して「鳴き声がうるさい」など、近隣の人からの苦情件数は2000件以上に上っています。
中には飼い主が動物愛護法違反の疑いで逮捕されるケースもあり、社会問題となっています。


大分県内で保護活動を行う村上さん

◆日本アニマルケースワーカー協会 村上光美さん 
「マミちゃんで推定5歳です。こんな感じでおてんばです。」

大分県内でネコやイヌの保護活動を行う村上光美さん。
保護しているネコ約20匹は、ほとんどが多頭飼育崩壊の家庭で飼われていました。
4年ほど前から活動を始め、これまでの対応件数は50件以上に上ります。


夏にクーラーもつけず締め切った部屋の中で‥

こちらのネコたちは3年前に保護されました。
当時の飼い主からの相談を受け、村上さんが自宅に駆け付けたところ、夏の時期にクーラーもつけず、締め切った部屋の中で計9匹が飼われていたといいます。

◆日本アニマルケースワーカー協会 村上光美さん
「(家の中は)家具が散乱した状態で、床は踏み場がないくらいになっていたので、ふん尿があちこちに散らばっていて、壁も穴が開いていて、みたいな状態だった。」

多頭飼育崩壊の現場を何度も目にしてきた村上さん。
飼い主の多くが金銭的な理由からペットの避妊・去勢手術をしていなかったといいます。

◆日本アニマルケースワーカー協会 村上光美さん
「お金がかかって当たり前だし、手がかかって当たり前、時間がかかって当たり前なので、(ペットを)迎えるのであれば動物であろうが家族なので、丸投げではなく自分たちに何が出来るかのかというのを、皆さん1人1人考えてもらえるとうれしい。」

尊い命を守りたい

一方で、多頭飼育崩壊の家庭から保護され、新たな飼い主と暮らすネコも。

大分県内に住む夫婦が3年前に譲渡会で引きとったのは、ネコの幸ちゃんと福くんです。
この2匹も保護された当時はエサも十分に与えられず、厳しい環境で育てられていました。
夫婦は尊い命を守りたいと考え、譲渡会に足を運んだといいます。


飼い主としての最低限の責任を果たす

◆ネコを引き取った夫婦 
「終生、最後まで一緒にいれたらいい。家族の一員なのでずっと暮らしていきたい。」

不衛生な環境の中、飼い主やペット、さらに周辺の生活環境にも悪影響が及ぶ多頭飼育崩壊を防ぐためにも命を守り、育てていくという飼い主としての最低限の責任を果たすことが求められます。


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テレビ大分

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