東京 荒川区の建設会社の寮として使われているアパートで火事があり、警視庁は61歳の作業員を放火の疑いで逮捕しました。
作業員は建設会社に入ったばかりで「寮の部屋にテレビがなかったので、腹が立って火をつけた」などと供述しているということです。
先月16日、東京 荒川区の建設会社の寮として使われているアパートから火が出て3時間にわたって燃え、建物の内部およそ60平方メートルが焼けました。
けが人はいませんでした。
警視庁は、火の気がない場所から出火していることや、防犯カメラの映像などから放火の疑いがあるとして捜査していましたが、1階の部屋に住んでいた作業員の坂本守容疑者(61)が火をつけたとして逮捕しました。
容疑者は数日前に建設会社に入ったばかりで、火事のあと行方が分からなくなっていたということです。
捜査関係者によりますと、調べに対して容疑を認め「求人募集の際には家電付きの寮に住めると書いてあったが、部屋にテレビがなく腹が立った。ライターで火を付けた」などと供述しているということです。
建設会社の関係者は取材に対して「見習い期間を終えて正式な採用になればテレビ付きの部屋に移ってもらう予定だった。物静かなタイプで、火をつけたと聞いて驚いてる」と話しています。
近くに住む女性は「炎が建物の天井を超えて高く上り、窓ガラスが勢いよく割れていました。住宅が密集している場所なので周囲に燃え移るのではないかと恐ろしかったです」と話していました。
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