自宅を居心地のいい場所にするためにカギを握る要素が、アート作品です。
部屋をアートで飾るのは、思うほど難しいことではありません。アートについて何も知らなくても、絵画を買うことはできます。
そのやり方を、以下で説明していきましょう。
気に入った作品を選び、気軽に飾ろう
では、最初のレッスンです。まずは、自分の直感を信じてください。アートについてたくさんの知識がない人でも、自分が好きなものはわかっているはずです。
アートとは、ほかの誰でもない、買い手である「あなた」のセンスや趣味を表現するものです。
ですから、自分以外の人が、その作品を「優れている」と評価するだろうかとか、魅力的だと思ってくれるだろうかにとらわれる必要はありません。
何かピンとくるものを感じた作品があれば、それを家の壁にかけ、目にするたびに好きなだけ、うれしい気分を味わいましょう。
アート作品は、気軽に取り外すことができますし、外してしまえばなんの痕跡も残りません。ひどく突飛な作品をリビングの壁に飾ったとしても、それが永久に歴史として残るわけではないのです。
部屋単位で考える
次に、あなたが作品を飾ろうとしている部屋のことを考えましょう。実は、家一軒分のアートをまとめ買いするのは間違いです。それぞれの部屋には独特の雰囲気がありますが、それだけでなく、温度や湿度といった環境も、部屋によって異なります。
たとえば、キッチンやバスルームに飾る作品は、より耐久性があり、湿気に強いものである必要があります。
また、部屋によって、置かれている家具も違いますし、スケール感も異なります。寝室に「カリフォルニア・キングサイズ」(183cm×213cm)のとても大きなベッドを置いている場合は、その存在感を打ち消すのに、小さめの作品を飾るのが適切かもしれません。
一方で、ミニマリスト的で淡い色彩のリビングであれば、大きくて派手な色彩の作品を選ぶとしっくりくる可能性があります。
とはいえ、家具をはじめとするインテリアのスタイルに「とらわれる」必要はありません。部屋のインテリアとバランスが取れた作品を選べば失敗はないですが、あえて対照的なアートを選ぶこともできます(むしろそうすべきとも言えます)。
モダニズムをこよなく愛する気持ちから、リビングをミニマリストなテイストでしつらえたとしても、そこに飾るアート作品は、よりクラシックなものを選んでも良いでしょう。
そうすることで、空間に良い意味での緊張感が生まれ、より洗練された雰囲気を演出できます。
レイアウトを考える
さて、作品を壁にかけることにしましょう。最悪なのは、何も考えず、ただ適当に配置してしまうことです。壁にアートをかける時は、どんな配置にするか、前もってプランをたてる必要があります。
有名なインテリアデザイナーのタラ・バーナード氏は、配置を考えるプロセスにこそじっくりと時間をかけるべきで、拙速に決めてはいけないとアドバイスしています。
できれば、最初は作品を床に置き、数週間かけてさまざまなレイアウト候補を検討すると良いでしょう。いい加減に配置を決め、アートが壁に乱雑にかけられているだけ、という惨状になるよりずっとマシです。
部屋ごとにムードを演出しよう
もう1つ、自宅用のアートを選ぶときに考慮すべき事柄が、作品を飾る部屋をどういうムードに演出するか、という点です。
たとえば、ホワイエ(玄関の広間)や、入口からつながる廊下なら、来る人を歓迎し、招き入れるような雰囲気がほしいはずです。こうした場所には、ゲストを怖がらせることのない、親しみが持てるアートがお勧めです。
一方、フォーマルなダイニングルームであれば、洗練されたムードを引き立てる、渋い色合いの抽象的な作品を飾るといいのではないでしょうか。
とはいえ、ここで思い出してほしいのは、最初にお伝えした「自分の直感を信じよう」という点です。確かに、それぞれの部屋について演出したいムードがあるとしても、それが、「見ていて楽しくなる作品」を選ぶ妨げにならないようにしましょう。
検索はオンラインで、購入は実店舗で
アート購入は、楽しい体験になり得るものです。途方に暮れてしまうこともありますが、それでも楽しいことに変わりはありません。
ただし可能であれば、対面販売をしているショップやギャラリーで買うようにしてください。絶対にそうしろ、とは言いませんが、現実の場で、実際に照明がある状態でアートを見るのは、ネットで見るのとは大違いです。
ネット上でしか見ていなかった作品がいざ自分の手元にやってくると、思ったより印象が薄く、平板に見えたり、画面で見ていた時と色合いがぜんぜん違い予想外だった、と思うこともあり得ます。
たいていの場合、ネット上のプラットフォームに使われている写真は、プロレベルの照明や調整が施されているので、あなたの家のリビングにある、ホームデポ(Home Depot)で買った照明のもとでは、写真とは大幅に違って見えることもあるのです。
絵画以外のアイテムも候補に入れる
最後に1つ言っておくと、自分の家を飾るアートと言うと、壁に飾る絵画のことばかりをイメージしてしまいがちです(実際、この記事では私も、その前提で話を進めてきました)。でも、平面的な絵画作品だけでなく、立体的な彫刻を選ぶこともできます。壁に飾れる彫刻作品もあります。
絵画と同じような視覚的なアクセントを加えてくれるアイテムとしては、テキスタイルも考えられます。テキスタイルは独特の質感や凹凸を持っているので、立体的なアクセントも加わります。
「直感を信じよう」から、「ムードを演出しよう」まで、ここまで説明してきたハウツーは、絵画や写真以外のアイテムにも、同様に当てはまります。
自宅の壁を飾るアート作品の購入を検討しているなら、あなたも立派な大人の仲間入りです。あとは、肩の力を抜き、アートを選ぶプロセスを楽しみましょう。思っているより簡単ですから。
からの記事と詳細 ( 超初心者でもわかる、部屋を彩るセンスが良いアートの飾り方 - Lifehacker JAPAN )
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