瀬戸内町阿室釜出身で大相撲立浪部屋の明生力関(27)=本名・川畑明生=ら力士11人と付き人、後援会の関係者ら約30人が16日、瀬戸内町役場を訪れた。立浪部屋は18日まで瀬戸内町古仁屋の大湊緑地公園土俵を拠点に合宿を行う。迎えた鎌田愛人瀬戸内町長は「奄美の気候、環境、島人の熱い思いが来場所の大きな力になると信じる」と歓迎。明生関は「一生懸命稽古をするので見に来て下さい」と話した。
明生関は小学2年から相撲を始め、篠川中を卒業と同時に立浪部屋に入門。2016年の九州場所で十両に昇進。20年7月に十両優勝し、21年名古屋場所で小結に昇進。同年秋場所に関脇に昇進した。東前頭6枚目で迎えた今年の5月場所では横綱照ノ富士に唯一土をつけ初金星。殊勲賞を授賞した。
瀬戸内町の合宿は明生東京後援会(原稔二会長)が企画。役場での歓迎セレモニーで立浪部屋師匠の立浪耐治氏(元小結旭豊)は「島ぐるみの歓迎に感謝。先場所で明生はすばらしい働きをしてくれた。今後も部屋を応援してもらえるよう、2日間精いっぱい交流を持って仲良くしていきたい」とあいさつした。
セレモニー後、きゅら島交流館で開かれた激励会で、原会長は「地元の人には大相撲の迫力を感じてもらい、明生へのさらなる応援をお願いしたい」と述べた。
この日に合わせ、市街地のあちこちに激励ののぼり旗がずらり。古仁屋小学校前に並んだ鮮やかな旗を見上げた同小2年の祝凪琉さん(8)は「明生は強くてかっこいい。お母さんとファンなので明日の稽古を見に行きたい」と笑顔。
朝からきゅら島交流館で明生の登場を待っていた古仁屋の女性(89)は「大相撲は好きじゃなかったが明生の時だけテレビの前に座ってハンカチを振っている。『優勝まで頑張って』と声を掛けたい」と話した。
からの記事と詳細 ( 「おかえり明生」 大相撲立浪部屋が古仁屋合宿 瀬戸内町 - 南海日日新聞 )
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