毎日使うため、汚れもつきやすいキッチンシンク。食器類を洗った後にスポンジに洗剤をつけてこすっても、しつこ汚れはなかなか落ちません。そこで今回は、ライターの増田剛己さんに、ハウスクリーニングのプロがやっているキッチンシンクの掃除方法を取材してもらいました。
最初に掃除するのは排水溝、見えないところからキレイに
排水溝やごみ受け部分は普段見えないため、汚れがついていても気づかないことがあります。お掃除のプロによれば、週に1回くらいの割合でお掃除しておくといいそうです。キッチンシンクを掃除する曜日などを決めておくといいかもしれませんね。
黒ずみやぬめりには、塩素系漂白剤がおすすめ。使う際には必ずゴム手袋をして、排水溝やごみ受けに吹きつけて約5分ほど放置しておきます。あとは、ブラシなどでこすりながらしっかりと水洗いをすればいいそうです。
シンクを磨く際には「ヘアライン」の向きに注意
排水溝をキレイにしたら、いよいよシンクの掃除です。使うアイテムは100円ショップでも売っているアルカリ電解水。もしくは、キッチン用の油汚れを落とす洗剤でもいいそうです。
▲ヘアラインのイメージ
洗浄液をシンクに吹き付けたら、スポンジでこすります。このとき注意したいのが、シンクのヘアライン。シンクの種類によっては、表面にスジ状の加工が施されているものがあります。スポンジで磨く際には、そのスジの向きに沿うように心がけましょう。
つなぎ目部分の汚れも見落としNG!
シンクのつなぎ目部分が水垢などで汚れていると、シンクも汚れてしまうので、ここもきっちり掃除をしましょう。見えにくくなっていることが多いので意識的にブラシでこするようにしたいですね。
写真のように、細かいところにも当てやすいタイプのブラシを使うのがおすすめ。また、シンクと同じようにアルカリ電解水か油を落とす洗剤を使いましょう。
仕上げは耐水ペーパー……が、自分ではやらないほうがいいかも
シンク掃除の仕上げに、掃除のプロは「耐水ペーパー」を使います。これを使うことで、水垢などのしつくて細かい汚れもしっかり取れて、ピカピカに仕上がるんだとか。とくに長年利用して全体的にくすんでしまったシンクほど、効果は抜群。耐水ペーパーには目の粗さで型番が分かれていますが、仕上げに使うのは目が非常に細かくて傷がつきにくい「#2000」がおすすめとのことです。
……ただし、この耐水ペーパーは使うのにはコツが必要。しっかりと水に濡らした状態を維持する必要がありますし、こする際にも傷がつかないように力を入れすぎず軽めに動かす……などなど、簡単なように思えてじつはけっこうむずかしいのです。「なんとなく磨く」ようなことをすると、傷だらけになって取返しのつかないことになる可能性も!そのため、ここの工程は自分でやるのは避けて、プロに依頼するのが得策でしょう。
もし自分でやる場合は、クレンザーで磨くくらいがいいそうです。ただし、粒子の粗いクレンザーは傷の原因になるのでNG。また、金属たわしやナイロンたわしなどの使用も傷をつけてしまうので、これも使わないほうがいいそうです。
最後は水で全体を流し、乾いた雑巾で水気を拭き取ります。これでキッチンシンクのお掃除は終了です。
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