新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う休校措置で、子どもたちの居場所の確保が課題となる中、県内企業は社内のスペースを活用して従業員の子どもを預かる取り組みなどを行っている。「いつまで続くのか先行きは心配だが、対応していきたい」。従業員を支援しようと対策を進める。
金型設計・製作会社のモリヨシ技研（福島市）は、学校の休校措置に伴い従業員の子どもの預かり支援を行っている。事務所２階の会議スペースをホワイトボードで仕切り、子どもの勉強と遊び部屋として代用している。子どもたちが寝転がったりできるようにマットレスも敷いた。
「学校の授業と同じ時間割で勉強している」。男子児童（１０）と妹の女子児童（７）は仲良く過ごしながら、休み用に購入したドリルに鉛筆で解答を書き込む。仕事の休み時間には勤務する両親が子どもたちの様子をのぞきに来ていた。「希望者がいれば対応している」と同社の笹原徳明社長（５５）。「働けなければ社員も困るし、会社も困ってしまう」と語る。同社は放課後児童クラブ「まつかわ学童クラブ」も運営しており、従業員を増やして開所を早めるなどしているという。
営業時間短縮も
対策は企業によってさまざまだ。ランドセルメーカーの羅羅屋会津若松工場（会津若松市）は、全体の約４割が子どものいる女性社員だ。社員から要望があれば「子連れ出勤」などを実施し、子どものためにショールームや空き部屋を開放することなどを検討している。ときわ会グループ（いわき市）は、運営している同市の放課後児童クラブ（学童保育）でグループの医療従事者らの子どもを受け入れている。
ゼビオホールディングス（郡山市）は、休校に伴い休暇を申請する社員の業務をカバーするなどして対応。これらの影響で各店舗の営業時間を通常より１～２時間短縮した。
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March 22, 2020 at 07:56AM
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