大相撲の鳴戸部屋が5日、東京・墨田区での朝稽古をツイッターでライブ配信した。

これまで餅つきなどを映像配信したことはあったが、稽古は初めて。午前8時45分から約36分間、部屋のマネジャーが上がり座敷から撮影した映像を届け、午後3時半時点で5000人以上が視聴した。稽古の最後には鳴戸親方(元大関琴欧洲)が視聴者に向け「みんな、コロナに負けないように稽古を頑張っています。引き続き、応援よろしくお願いします」とあいさつした。

この日は筋トレなど軽めの稽古だったが、視聴者からは「配信、ありがとうございました!! 皆さんの元気な姿が見れて良かったです。稽古見学ができるようになった是非また行きたいです」「ライブで有難く拝見しました。相撲好きな父を亡くしたばかりで落ち込んでたけど、元気出ました。私も前を向いて生きます」などのコメントが寄せられた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、相撲部屋は一般の朝稽古見学を断っている。鳴戸親方は部屋関係者を通じて「稽古を見たい人が多いので、たまたま今日のタイミングでやってみました。若い力士たちも、5000人が見ていると思えば、緊張感も増してデレッとしない」とコメントを出した。

鳴戸部屋では朝晩の検温はもちろん、手洗い、うがいを励行し、部屋の中でも力士はマスクを着用している。基本的に外出は禁止とし、ちゃんこのための買い出しの際は行き先を記入し、出かける前と後にも検温するなど感染予防に気を配っている。【佐々木一郎】