部屋のインテリアや収納を考えるときに、キッチンは重要なポイントのひとつです。
特に、一人暮らし用のキッチンは、スペースが限られている場合も多いのですが、できるだけ快適に使えるように工夫したいものです。
今回は、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに、一人暮らし用の部屋選びにおけるキッチンのチェックポイントや上手な収納法などを伺いました。
一人暮らしの部屋選び、キッチンのチェックポイントは?
一般的に、一人暮らし用のワンルームや1Kの部屋の場合、キッチンは手狭なことも多いでしょう。
作業台や収納スペースが限られていたり、コンロは一口タイプだったりと、料理が好きな人にとっては物足りないと思われるケースも少なくありません。
キッチンにこだわりのある人は、入居してから後悔しないように、次のようなポイントを部屋選びの際にチェックしましょう。
- 家電や食器棚を置けるスペースがあるか
- 設置できるコンロの口はいくつか
- 調理台は十分な作業スペースがあるか
- キッチンと居室の間に仕切りはあるか
冷蔵庫や電子レンジ、食器棚などを置くスペースがあるかどうかは、部屋選びの際にしっかりとチェックしておきたいところです。
置きたい家具・家電がすでに決まっている場合は、事前にサイズを測っておき、内見の際にどこに配置できそうか確認しておきましょう。
料理が好きな人であれば、コンロの数や調理台のスペースも重要です。一人暮らし用の部屋であれば、一口のコンロしか置けない物件もあるので、二口以上のコンロが設置できるのかは確認しておきましょう。
野菜を切ったり、盛り付けをしたりする調理スペースが確保されているかどうかもポイントです。また、キッチンに明るさがほしい場合は、窓の有無や光の入り方なども確認しておくといいでしょう。
さらに、最近では一人暮らし用の部屋でもカウンター付きキッチンや対面式キッチン、食器洗い機付きの物件なども増えてきています。予算的にも問題がないという場合は、こうした条件の部屋を検討してみてもいいでしょう。
LIFULL HOME’Sでは、「二口以上のコンロのある物件」「IHコンロ・IHクッキングヒーター付き物件」「システムキッチンのある物件」「カウンターキッチン付き物件」など条件を絞って探すことが可能です。
キッチンにこだわって物件を探したい人は、こうした特集から部屋を探してみるのもおすすめです。
一人暮らし用のキッチンスペースを有効活用するコツは?
一人暮らし用のキッチンスペースを有効活用するには、物を平面的に並べたり置いたりするだけではなく、上からつり下げたり、マグネットなどで貼り付けたりと、空間をうまく使うことがポイントです。
具体的には、マグネットで壁や冷蔵庫にフックを取り付け、お玉やフライ返しなどの調理器具を掛けておく、調理台と壁の間などの隙間に突っ張りラックを設置するなどして、収納に活用します。
収納と作業台としての機能を併せ持つような家具を置くのもいいでしょう。
キッチンカウンターなどがなくても、キッチンのシンクと同じくらいの高さがある棚やラックなどを近くに置けば、中に物をしまえるだけではなく、調理前の材料を並べておいたり、盛り付けをしたりする作業スペースとして使うことも可能です。
一人暮らしのキッチン、収納のコツは?
一人暮らしの用の部屋では、限られたスペースに物を置くことになるため、基本的に物を多く持たないこと、本当に必要な物だけに絞ることが大切です。
初めての一人暮らしなら、最初からたくさんのアイテムを買いそろえるのではなく、まずは必要最低限の調理器具や家電を買い、後から物を買い足していくようにしましょう。あまり使わなくなった物はため込まずに、手放していくことも重要です。
次に、食器や食品、掃除用具などのアイテムごとに、具体的な収納のコツを紹介します。
食器類
- よく使う食器を前、あまり使わない食器は後ろに収納する
- 詰め込みすぎず、ゆとりをもって収納する
- 割れにくい食器を選ぶと立てて収納でき、スペースを節約できる
食器を棚や引き出しなどにしまうときは、頻繁に使う食器は手前に、あまり使わない食器は奥のほうに入れると出し入れが楽です。
また、前方はあまり物を積み重ねないようにし、高さのある物は奥のほうに置くことで、どこに何が入っているのかがすぐに分かり、整理もしやすくなります。
食器の選び方も重要です。なるべく同じ形の物、重ねやすい形状の物を選ぶとすっきり収納できます。
プラスチックなど壊れにくい素材の食器であれば、気軽に重ねたり立てたりすることができるので、限られたスペースでもたくさん収納することができます。
調味料や常温で保存する食品
- 小さなサイズ、少量の物を選んで買う
- 冷蔵庫の側面なども収納に活用
- バスケットなども活用
調味料は、さまざまなサイズの物が販売されており、大容量の物のほうがお得だと感じるかもしれません。
しかし、あまり大きい物を買ってしまうと使い切るまでに時間がかかるため、賞味期限切れや品質劣化の恐れや、収納にも場所を取ってしまうことに。
一人暮らしであれば、収納スペースも考えてなるべくコンパクトなサイズの物を選ぶことが大切です。
食器類などに比べると、調味料は小さくて軽い物が多いので、限られた空間の中でちょっとした隙間や空きスペースを見つけて、収納していくのがコツです。
たとえば、冷蔵庫の側面などにマグネットタイプの収納ラックを付ければ、調味料などを入れておくことができます。
バスケットなどを活用するのもおすすめです。乾物やレトルト食品、お菓子などの常温で保存する食品を入れておくと、取り出しやすく、見た目にもおしゃれです。
調理器具の収納方法
- よく使う物を前、あまり使わない物を後ろに収納
- 収納スタンドなどを使って、立てて収納
- シンク下収納などは、ラックや仕切りで空間を分けて使う
食器類と同様、よく使う物を手前に、あまり使わない物は奥のほうにしまうのが基本です。
鍋などはシンク下の収納スペースに入れることも多いと思いますが、シンク下の収納は、ある程度高さや奥行きがあるので、ラックや仕切り棚などで空間を分けると使いやすくなります。
引き出しタイプの収納スペースの場合は、調理器具用の収納スタンドなどを使って、立てて収納するのが取り出しやすく、おすすめです。
キッチン周りの掃除道具
- 洗剤やスポンジ類は多くの種類を持たない
- スプレータイプは扉などにつるして収納
- ボトル類はサイズや見た目をそろえるとすっきり見える
掃除や食器洗い用の洗剤は、用途によってさまざまな物が販売されていますが、あまり多くの種類の洗剤を持つとスペースが取られてしまいます。なるべくいろいろな用途に併用できるタイプを選び、数を絞ることが収納しやすさにつながります。
スポンジ類も、食器用とフライパン用、シンク用など多くの種類がありますが、できるだけ少ない数に厳選しましょう。
ハンドスプレータイプの洗剤などは、持ち手の部分をフックに引っ掛けることができるので、シンク下の扉などにつるして収納するのもおすすめです。
部屋のインテリアをおしゃれに統一しても、洗剤などが置いてあると、パッケージからどうしても生活感が出てしまいます。
キッチンもなるべく生活感がなく、シンプルに見せたいという場合は、食器用洗剤やハンドソープをおしゃれなボトルに詰め替えましょう。ボトルの大きさや色などをそろえるだけでも、すっきりとして見えます。
まとめ
一人暮らし用のキッチンはスペースが限られることも多いですが、少しの工夫で使いやすいものになります。スペースを有効活用するコツを押さえ、使いやすいキッチンを目指しましょう。
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