中国放送
特集です。コロナ禍を乗り切ろうと、さまざまな業界で新たな取り組みの試行錯誤が続いています。飲食店では、3密対策などもあって、キッチンカーに活路を見い出す店もあります。 「あすもいますので、また、よろしくお願いします。」(店の人) この日、福山市役所前には、焼き芋店が出店していました。地元で人気の焼き芋を購入しようと、次々と客の姿が見られました。 福山市は、先月から事業者に向けて、キッチンカーなど「移動販売」の出店を呼びかけています。 この狙いには、公園など公共施設のにぎわい作りのほか、コロナ禍の飲食店支援という側面もあります。 こちらの公園では、新型コロナの影響で去年、喫茶店を閉店して、移動販売に切り替えたサンドイッチ店が出店していました。 「待っておくより、出て行って、人が多いところで少しでも食べてもらう、知ってもらうやり方に変えたんですけどね。」(松の実 坂井幸雄さん) 福山市によりますと、今月は14の事業者から50回分の出店申請があったということです。 「新型コロナの影響で困っている事業者さんの助けに少しでもなればという思いから始めたところです。なかなか売り上げが厳しい中で、こういうこと(キッチンカーの募集)をしていただけるのはありがたいといった声をいただいています。」(福山市 総務課 亀山聰子課長) キッチンカーに活路を求める店は広島市にも…。 安佐南区にある「ベーカリー トンノン」です。クリームパンやあんバターなど種類は80種類以上。焼き上げたパンは、ほとんど完売するという人気店ですが、思い切って、この春から店の外でも販売できるキッチンカーを購入しました。 きっかけは新型コロナの影響で来店客が減少したためです。去年、売り上げが前の年の3~4割減と大きく落ち込んだ月もあったそうです。 「落ち込んだからって、店を閉めるわけにはいかないので、どうやったらトンノンのパンをお届けできるか考えて、キッチンカーという考えになりましたね。コロナが来たときにどうしても店内までも来れない方もたくさんいたと思うので、だったら動けないお客さまの代わりにトンノンが動いたらいいんじゃないかという発想で。」(べーカリー トンノン 舘野香世さん) 新たな挑戦となるキッチンカーでは、店で一番人気だという発酵バター食パンを、トーストにして販売します。 「その場で感想を聞かせてくれたりとか、インスタアップしたよとか、そういうのが生で聞けるので、すごくやっていて、楽しいなって思います。不安もありますけど、不安だけでなく、やってやろうという気持ちに変わって…。」(キッチンカー トンノン号 中村遥さん) スタッフの中村遥さんが考案したという「はるかのハニートースト」は、広島レモンで作ったはちみつレモンとクリームチーズを合わせた新感覚のトーストです。 「これが、はるかのトーストです。デザート感覚で食べられますし、お食事感覚としてでも食べれるようなトーストなんで、そこがポイントです。」(中村遥さん) このほか、中がもちっとした「フレンチトースト」にこしあんとバターたっぷりの「あんバター」、それに、トーストサンドをメニューに加えました。 「高さとか、目線が合うような感じで気にして、あとはフェイスを気にした感じですかね。」(ベーカリー トンノン 舘野成太オーナー) キッチンカーの導入で、売り上げの2~3割アップを目指します。また、トーストに店と同じ、自信の発酵バター食パンを使うことで、キッチンカーでトンノンを知ってもらった人に、次は店を訪れてもらいたいという狙いもあります。 「広島全体を盛り上げるキッチンカーとしてやっていきたいです。ほかの全く違う職種、違う食べ物のキッチンカーとコラボとかもしていきたいですね。」(べーカリー トンノン 舘野香世さん) ― トンノンのキッチンカーは次の日曜、広島市のLECTで開かれる「キッチンカーマルシェ」に参加。今後、さらに出店の機会を増やそうと検討を続けているということです。
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