全国各地、さまざまな住人の暮らしをご紹介する人気連載「みんなの部屋」。
ROOMIEでは2021年に訪問した約50軒の「みんなの部屋」の中から、特にたくさんの方に読まれた記事を3回にわたってお届け。
最終回の今回は、第1回の「ふたり暮らし」編、第2回の「ひとり暮らし」編に引き続き、「リノベ」編をご紹介します! 見た目にも美しく暮らしやすいリノベーションのアイデアを、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「田」の字型に仕切る建具で変身するリビング。変化に柔軟に対応する建築家夫婦の住まいとは?(湯島)
場所:東京都文京区湯島
面積:75㎡/1LDK+ワークスペース
購入金額:約6,000万円(リノベーション費用含む)
築年数:51年
建築設計事務所を主宰する蟻川さん、村田さんご夫妻の部屋で何といっても印象的なのが、「田の字型プラン」と名付けられたリビング。天井と床を十字に仕切る鴨居と敷居は、その名の通り「田」の字の形をしています。
日常的に間取りを変更できるようにという思いでつくられた部屋で、来客時にはゲストルームになったり、将来的には子ども部屋にもなったりと、リビングに複数の役割を持たせられるのが魅力。
仕切りの建具には、下半分にラタン、上半分に中空ポリカ板を使用。風の通り道を作りながらも視線を遮ることができるつくりで、リビングの中央を走っていても圧迫感がありません。
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Photographed by Kaoru Mochida
天井を囲むのはキャットウォーク。ひろびろ1Rと収納スペースにリノベした、築54年のマンション(杉並区)
場所:東京都杉並区
面積:60.59㎡
購入金額:2,700万円
リノベーション費用:1,200万円
住宅の形態:マンション
築年数:54年
天井を囲む大規模かつスタイリッシュなキャットウォークが印象的な、YさんとMさんが暮らす部屋。「ペット可」、住宅ローン控除を受けたかったので「50㎡以上の広さ」、「壁をぬいて大きなワンルームにしやすい間取り」であることが決め手となり、この部屋を購入しました。
見た目にも美しい躯体あらわしは、リノベーションの費用削減にもなり一石二鳥。冷たい印象をやわらげるため、キャットウォークには木を取り入れています。
また今後家を売るときのことを考えて、キャットウォークは棚としても使えるように。仕事用デスクの延長でキャットウォークに繋がっていて、スタイリッシュなインテリアの中でも浮かない工夫が参考になりますね。
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Photographed by Kenya Chiba
光と風が吹き抜ける1LDK。リモートワーク環境に合わせてリノベした、ふたり暮らしの部屋(大田区)
コロナ禍でのライフスタイルに合わせてリノベーションしたという佐藤さん夫婦の部屋。ワークスペースも寝室もリビングも、完全な個室にするのではなく光と風が通り抜ける、ゆるやかな間取りになっているのが印象的です。
ワークスペースは、玄関から入ってすぐの土間に。仕切りこそありませんが、素材を変化させてリビングとは異なる印象にしたり、段差を設けたりすることで、仕事とプライベートを分けられるようになっていました。
内装を自由に変えられるのがリノベーションの魅力ですが、風通しや日当たり、眺望などの条件は後から変えられない部分。光と風が気持ちいい部屋の長所を最大限に生かすため、カーテンはガーゼカーテンのみにしたり、ガラス戸を採用したり、壁の上部に隙間を開けたりと、居心地のよくなる工夫が参考になります!
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Photographed by tsubottlee
“掃除が楽になる収納”で、家族時間がもっと充実する。見た目と機能性を兼ねた家づくりとは?(千葉市)
場所:千葉県千葉市
広さ:3LDK+WIC/72.90㎡
物件購入費用:約1200万円
リノベーション費用:1480万円
築年数:42年(1979年築)
間取り図:
築40年、中はボロボロだったという団地の一室を購入し、フルリノベーションした横田さん夫婦。子育てに仕事に忙しい日々をこなすご夫婦の部屋には、家事が楽になる工夫がたくさん詰まっています。
特にこだわったというステンレス天板のキッチンは、造作工事でつくってもらったという厨房のような質実剛健な見た目が印象的。カウンター下の収納は使い方が限定されないよう、引き出しではなく可動式の棚板を導入。モールテックス仕上げの床も掃除がしやすそうです。
他にも水回り掃除の手間をできるだけカットしたいと、洗面所では“吊るす収納”を採用。水あかの発生をおさえるために水栓を壁付けにする抜かりなさも、さすが!の一言です。
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Photographed by Kenya Chiba
建築家が自由につくるマンションリノベ部屋。“消費”ではなく“生産”の場となる家とは?(渋谷区)
建築家である日高さんが自身で設計、リノベーションしたのは、祖父母から引き継いだという住まい。20mにわたって大きな南向きの窓がついた部屋には、一般的な住居では見られないさまざまなアイデアに溢れていました。
日高さんのリノベーションで特にユニークなのは、窓を起点として設計されている点。陽の入り方によって1日の移り変わりが感じられるとともに、過ごし方もそれぞれの窓際によって変わります。
部屋の中心部であるオフィスリビングエリアでは眠りや団欒を意識し、窓際にモルタル仕上げのデイベッドを制作。日中、ポカポカと暖かい日差しが入るこのエリアには、“家開き”をして友人を招く際にも自然と人が集まるそうです。
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Photographed by tsubottlee
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