茨城県牛久市出身で、大相撲の年寄「二所ノ関」を襲名した元横綱、稀勢の里の荒磯親方(35)が率いる荒磯部屋改め二所ノ関部屋に、期待の新弟子が加わった。牛久市の東洋大牛久高相撲部の3年生、花房海(かい)さん(18)。23日には同市の根本洋治市長を表敬訪問し、「毎日稽古に一生懸命励み、けがをしない体をつくり、焦らずに上を目指していきたい」と意気込みを述べた。
日本相撲協会は荒磯親方が24日、年寄「二所ノ関」を襲名したと発表。荒磯部屋の名称は「二所ノ関部屋」に変更された。「二所ノ関」は5つある一門の一つで伝統の名跡。現在は、つくば市の筑波大内に稽古場を構えているが、来年5月に同県阿見町に部屋が完成予定だ。
花房さんは東京都調布市出身。6歳のとき、母親のすすめで子供相撲大会に出場したのがきっかけでこの道に入ったという。
身長174センチ、体重128キロ。押し、おっつけ、出し投げを得意とし、今年の高校相撲関東大会で、同校創部以来初となる個人無差別級で優勝し、角界入りを決めた。
23日の牛久市への表敬訪問には、花房さんと同校相撲部の山本紳童(しんどう)監督が訪れ、入門を報告した。山本監督は「花房は入学時から大相撲に行きたいと言っていた。本人は本当に相撲が大好きだ」と紹介。二所ノ関親方は引退後、同校相撲部の指導に当たっていたという。
花房さんは「焦らず勝ち越すこと。目標は関取だが、目の前の一番一番を勝つことが大切」と語った。
根本市長は「大相撲の世界はいろいろなしきたりがあって厳しいと思うが、それは土俵で活躍するため」と話し、「目的に向かい、日々研鑽(けんさん)を積み重ねて頑張ってください。応援しています」とエール。二所ノ関親方も今月8日、同校で開かれた入門の記者会見で「まじめだし、馬力が自分に通じるものがある。一緒に成長していきたい」と期待を寄せた。
花房さんは来月9日、東京・両国国技館で始まる初場所で初土俵を踏む予定だ。(谷島英里子)
からの記事と詳細 ( 名門部屋に期待の新弟子 茨城、二所ノ関部屋入門の花房海さん - 産経ニュース )
https://ift.tt/3szDLG7
No comments:
Post a Comment