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Wednesday, April 20, 2022

天井が抜け2階の部屋がまるごと落下 震度6強の恐怖 福島県沖地震に学ぶ - FNNプライムオンライン

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全国で地震が頻発している。特に3月の福島県沖を震源とする地震は最大震度6強を観測し、新幹線脱線などの被害が出た。震度6強の揺れは住宅にどのような被害をもたらすのか、被災した住民に恐怖の瞬間を聞いた。

◆タンス・壁が落下「言葉がなかった」

3月16日午後11時36分、福島県沖で発生したマグニチュード7.4の地震は、新幹線や高速道路をはじめ東北地方に大きな被害をもたらした。

最大震度6強を観測したのは5つの市町で、福島県北部の国見町もそのひとつだ。国見町は2021年2月の地震でも震度6強を観測していて、2年連続して震度6強にみまわれた。

山口順弘記者(3月18日取材):
国見町の住宅では住民が屋根に上ってブルーシートをはり、雨や雪に備えています

取材したのは発生2日後の18日で、被災した佐久間守さんは朝から雨や雪が降る中、屋根にブルーシートを貼るなど対応に追われていた。

佐久間守さん:
前の東日本大震災よりも今回壊れました。ブルーシートが町からもらえると聞いたので、急遽(屋根に)上がったんですけど、やっぱり足が滑って靴を履いてもだめ。裸足になって上がったけど、どうしても滑るんですよ

築65年となる住宅の被害は屋根だけではなかった。

山口記者:
被害に遭った住宅の2階に上がらせてもらいました。この先にあった一部屋がまるまる落ちてしまってるのが分かります

佐久間さん:
一番被害が大きかった部屋です。この部屋は2019年に亡くなった母親の部屋でした

3年前に92歳で亡くなった母・浅さんの部屋は、天井が抜けて2階からタンスやはがれた壁などが落下していた。

佐久間さん:
(東日本大震災の)11年前もこの部屋は落ちなかった。去年の地震でも落ちなかったし、こうなるとは思わなかったね。亡くなった母親がいたらどうなってたかと思うと言葉がなかったね、この部屋を見た時は

東日本大震災や2021年2月の福島県沖地震を上回る被害に、佐久間さんは先が見通せないという。

佐久間さん:
屋根の雨漏り対策もしないといけない、家の中もめちゃめちゃ。不安はいっぱいありますね、心が折れる

今回の地震で福島県の人的被害は死者1人・ケガ人101人、住宅被害は全壊18棟・半壊120棟・一部損壊1923棟の計2061棟だ。このうち国見町ではケガ人15人、住宅被害は全壊約5棟・半壊約10棟・一部損壊約200棟の計約215棟だ。(3月28日現在)

◆教訓いかし迅速に営業再開

一方、過去の地震の教訓をいかし速やかに復旧した施設もあった。

山口記者(3月19日取材):
地震の影響で臨時休業していたこちらの道の駅では、きょうから営業を再開しました。さっそく大勢の利用客が訪れています

国見町の道の駅「あつかしの郷」は、地震発生から3日後の19日に営業を再開した。

道の駅国見 あつかしの郷・鈴木亮一総支配人
(19日からの)3連休にあわせて生産してた出荷者もいますので、何とか再開をしてお客様に届けたいなという思いはありました

2021年2月の地震でも臨時休業を余儀なくされていて、その教訓から揺れを抑えるマットや落下防止のストッパーを棚に設置していた。その結果、商品の被害は2021年の10分の1ほどで済み、前回より3日早く営業を再開できた。

利用客:
被害を受けたようだから応援のために(来た)

別の客:
うれしいです。必ず寄るもんね

別の客: 
こういうところが営業していると、日常に戻った気がしてほっとします

◆試練を逆手に商品PR

さらに今回の地震で道の駅は工夫を凝らしていた。

山口記者:
お店の一角には棚から落下してもまだ販売できる商品を集め、“震度6強に負けなかった商品”として販売しています

被害の軽かった商品を集めた特設コーナーを設置し、2年続いた過酷な試練を逆手にとって商品のPRに生かしていた。

鈴木総支配人:
下を向いていては仕方がない。地域を盛り上げるために、道の駅が率先して前を向いて、営業していきたい

この道の駅では、今回の地震で厨房器具の被害が大きかったため、今後は厨房器具を固定したいと話している。

◆災害協定が奏功し診療を継続

さらに道の駅の近くにある公立藤田総合病院では、今回の地震で120トンの水を貯めておける貯水タンクが破損し水が漏れた。

病院では100人以上の透析患者の治療に1日に50トンほどの水を使用しているが、東日本大震災後の2014年に近くの工場と協定を結び災害時に水の提供を受けられる体制をとっていたため、タンクが修復するまでの間も診療を継続することができた。

滑り止めマットやストッパーなど被害を軽減できた対策は家庭でも参考になる。全国で地震が頻発する今だからこそ、もう一度自宅の備えを見直したい。

テレビ静岡

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