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Thursday, April 7, 2022

阿見町と親方 がっぷり四つ 6月開所の二所ノ関部屋と連携 相撲の面白さ広めたい - 東京新聞

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千葉繁町長(右)から歓迎の花束を受け取る二所ノ関親方=いずれも阿見町で

千葉繁町長(右)から歓迎の花束を受け取る二所ノ関親方=いずれも阿見町で

 阿見町は六日、大相撲の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)=牛久市出身=に、地元の魅力発信などを担う「あみ大使」を委嘱した。町内には、六月上旬にも新たな二所ノ関部屋が開所。誠実な取り口で全国のファンに愛された元横綱を迎えて観光活性化を図りたい町と、ふるさとで大相撲の面白さを広めようと意気込む親方が、がっぷり四つに組み合った。(林容史)

◆恩返し

 昨年五月、「ふるさと茨城県へ恩返ししたい」という親方の意向で町内に部屋を新設することが決まると、町は早速、部屋との協力関係を築くため「連携推進委員会」を設置。広報戦略室を核に、商工観光、農業振興、生涯学習など各課を横断した部署だ。

 今年二月には、同じ二所ノ関一門の高田川部屋の元幕下力士、前田一輝(かずき)さんとアドバイザリー契約を結び、部屋や日本相撲協会との橋渡しを依頼した。

 町は本年度、連携推進事業費として当初予算に約五百八十四万円を計上。部屋を応援する垂れ幕、横断幕を製作し、役場など町内各所に掲げた。

 町のウェブサイトには「二所ノ関のへや」を設けた。部屋や相撲協会の公式サイトでは見られない所属力士たちのおちゃめな一面や、力士から町民へのメッセージ、本場所の星取表などを掲載している。

 今後は、保育所や幼稚園への力士たちの訪問、町内を巡る観光周遊コースの開設などを計画。八月に開催される町最大のイベント「まい・あみ・まつり」に向けた企画も考えている。

◆一体感

 町内でペットの犬用の雑貨品を販売する戸田さつきさん(42)は昨年、部屋を歓迎する応援旗を手作りし、町に寄贈した。「地元にたくさん勇気をくれた特別な横綱。あんなに大きな部屋を建ててくれて感謝しかない」と力を込め、「町内には観光資源が少ない。町に立ち寄るきっかけになれば」と期待を寄せる。

 土浦市出身の戸田さんは同郷の高安関のファンでもある。春場所では初優勝を逃したものの、仲間たちと応援する一体感を味わった。「部屋ができることで世代に関係なく町民が一つになれば」と願う。

 町役場近くに住む末富(すえどみ)健治さん(66)は、相撲にはあまり興味がないとしつつも、「相撲部屋が来るのはいい。子どもたちが相撲を体験できれば。孫ができたら連れて行くかも」。

 建設中の部屋の近くに住む牛久市の男性(83)は毎日、ウオーキングがてら工事の進み具合を見守っているといい、「どんなに立派な部屋ができるのか楽しみ。朝稽古を見てみたい」と目を細めた。

建設が進む二所ノ関部屋

建設が進む二所ノ関部屋

◆全国に

 六日のあみ大使の委嘱式で、二所ノ関親方は「相撲と阿見を全国に発信したい」と宣言。その後の記者会見では、地元でちびっこ相撲大会を開催する構想を発表し、「子どもたちと力士が一緒に稽古できる環境をつくりたい」と語った。

 早く部屋を認知してもらえるよう、町内の祭りやイベントに力士たちに積極的に参加してもらう考えも併せて示した。

 千葉繁町長は「チャンスをフルに生かしたい」と話し、親方とタッグを組んだふるさと納税のPRにも意欲を見せた。

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